メール ページ15
夜…アランside
ーこれは…どうするべきなのだろうか…
オルガが風呂に入る今、
俺は一人、部屋で彼女から貰ったタウンマップを見つめていた。
別に地図を見ている訳ではない。
【受信ボックス】とでも言っておこうか。
こんばんは、アランさん。
宜しければ明日、私と買い物でもいかがでしょうか？
今晩中にお返事をお願いします。
送り主はライドポケモンレース時に出会ったシアンという女性。
別に好みという訳でも、
可愛いという情が沸いた訳ではないが…
アラン「何かが引っ掛かる……」
あの時の自信ありげな対応がどうしても、だ。
本人が好意で話し掛けて来たのならそこはまだ考えられる。
だがあそこまで
俺とオルガが別れる、
と言いたげな話をされてもピンと来なかった。
ー返事だけするか…
そう思った俺は手早く画面を操作し始めた。
数分後、
ピロン
小さな着信音を立て、メッセージが入る。
見れば先程俺が送ったメールへの返信だった。
島巡りの一貫で明日は空間研究所に行くということでしたか。
残念ですけど今回は諦めます。
アランさんとオルガさんの島巡りが明日からも続けられると良いですね。
何もない筈なのに、
背筋が凍り付くような気迫を文章から感じてしまう。
ー何もない…
これでこの話題は終わりだ…
慌ててタウンマップを閉じ、鞄放り込む。
するとタイミング良く、オルガが風呂から出てきた。
オルガ「気持ちよかったー！…？どしたの？」
俺の顔を見るなり、湿った髪をタオルで拭いていた彼女はそう尋ねる。
ー何もない…
アラン「いや、お前がシェードジャングルから帰って来なかった時に「明日空間研究所に来てくれ」ってククイ博士に電話で言われてたのを忘れててな」
そう返せば「くーかんけんきゅーじょ？」という気の抜けた声を発し、オルガは俺の横に腰かけた。
アラン「カンタイシティにあるらしいがどんな施設かは行ってからだと言われた」
そう言った俺はちゃんと微笑むことが出来ただろうか。
等の彼女は「とにかく楽しみッ！」と笑ってベッドから腰を上げ、部屋に備え付けの冷蔵庫から二本のコーヒー牛乳を取り出してきた。
オルガ「これ飲んで早く寝よ！」
そう差し出してきたオルガに俺は思わず苦笑してしまった。
アラン「コーヒー飲んだら寝れなくなるぞ」
それをどう解釈したのかは分からないが、彼女は代わりにサイコソーダを持ってくる。
ーこんなやり取り…明日もできるよな
ふと沸いてきた思いをサイコソーダで喉の奥に流し込んだ。
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CrazyBook - ユリさん» コメントありがとうございます！更新ペースは落ちてしまいましたが、できる限り更新を続けていきます。気長に作品へお付き合いください！ (2017年10月28日 23時) (
レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
ユリ(プロフ) - 更新待ってます続きが読みたい (2017年10月28日 18時) (レス) id: f266346369 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すみません。誰なのか、謎はとけたので返信不要です。 (2017年10月22日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - すみませんが、バーネットとは誰なのか教えてください。 (2017年10月22日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» タイミングが中々掴めないで放置状態でしたが、本編が一段落した頃に書こうかと考えています。折角のリクエストを頂いていたにも関わらず本編を進めるので精一杯になっていました……こんな私ですが今でも一応リクエストは受け付けていますので！ (2017年9月22日 23時) (レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年8月20日 6時
