メモ ページ32
「ここでルカレ選手も島へ到着！彼の飛行ライドポケモンはジバコイルだァっ！」
ルカレを乗せたジバコイルはオルガのリザードンの後を追っていく。
ルカレ「さすがにこのままでは…」
そう呟くとルカレは優雅に指を鳴らす。
それと同時にジバコイルは“ボディパージ”を発動した。
その直後、
今までの重さが嘘のように風を切って飛んでいくジバコイル。
オルガ「…！」
オルガもそれに気が付いたようでリザードンに何か声を掛けた。
一度炎を吐くと更にスピードをあげるリザードン。
それでも尚ジバコイルは距離を縮め、遂にリザードンへ並んだ。
オルガ「優勝候補の名はダテじゃないわね！」
ルカレ「君こそ…初参加にしてはライドポケモンと心を通わせているようだね」
互いに顔を合わせ、ニヤリと笑った二人を乗せたポケモンは雲の中へ突入した。
アラン「このペースなら…」
肉眼で捉えられなくなった彼女を懸命にモニター越しに見つめるアラン。
ステラ「…ぴか？」
その肩に乗るステラが何かに気が付いたようで、彼をモニターからこちらへ促す。
アラン「何だ…？」
示された方をアランが見ると自身を見つめるラベンダー色の髪をした女性が立っていた。
その女性はアランと目が合った途端嬉しげに目を見開き一礼する。
アランが軽く一礼すれば女性は彼へ近付いてきた。
シアン「初めまして、シアンって言います」
そうフワリと微笑んだ彼女はさりげなくアランの横へ並び、モニターを見上げる。
シアン「オルガさんすごいですよね…ライドポケモンレースでルカレさm…さんが抜かれたところを初めて見ました」
「そうですか」と返すアランに「彼女さんでしょう？」と尋ねるシアン。
アラン「えぇ、まぁ」
軽く頷くアランに「やっぱり」とシアンは微笑んだ。
シアン「彼女さん…綺麗ですからモテたりしてません？」
アラン「…彼女が好きだと思う輩はそれなりにいると思いますよ」
若干妬いたように言うアランの顔を「ならー…」とシアンは覗き込む。
シアン「完全に自分のモノになってくれる彼女、欲しくないですか…？」
………
アラン「どういうことですか？」
一瞬の静寂の後にアランが静かに尋ねる。
シアン「深い意味はないですよ？ただー…そんなにモテる彼女だったらいつ別れることになるか不安じゃないかなーって思って」
黙り込んだアランへ彼女は薄く笑う。
シアン「何か彼女さんとのことで不安になったら連絡ください…！」
そう言って半ば無理矢理一枚のメモを握らせてシアンは人混みの中へ姿を消した。
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CrazyBook - ボムねこ@月夜の女神シィさん» ありがとうございます！主人公だけに見せるその面が私も大好きです！ (2017年7月28日 7時) (
レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
ボムねこ@月夜の女神シィ(プロフ) - アラン素直で可愛いですね(( (2017年7月28日 0時) (レス) id: 02630f3ef1 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - ななしさん» ありがとうございます！1日1話の更新を目指していますが出来ない日もあるかもしれません。気長に読んでください！ (2017年7月25日 6時) (レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月25日 3時) (レス) id: 0290d192ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年7月2日 9時
