アップ ページ28
ボンッ！ボンッボンッ！！
煙だけの花火が上がり、空へツツケラの群れが解き放たれる。
それと同時に司会がマイクの電源を入れた。
ーさァ今年も始まりましたァ！メレメレ名物【ライドポケモンレース】ッ！！
この声が会場へ、島へ響き渡ると同時に観客は歓声をあげる。
現地にはおらず、モニターやテレビの生中継を見る人々も釘付けだ。
「このポケモンライドレースも今年で98回目ッ！エントリーしたのはこの60名だァッ！！」
司会が叫ぶと同時に控え室と化していたハウオリショッピングモールからケンタロスに乗った選手がゾロゾロと現れる。
注目の選手が次々と紹介されていく中、
「今年で10年連続出場！アローラの人間なら知っていて当然！優勝候補ナンバーワンのルカレ選手！！」
案の定アップで顔を撮され、大々的に紹介されるルカレ。
カメラに気が付いたルカレがキザな投げキッスを送ると同時に彼のファンは次々に倒れていった。
そんな人々の間を縫うように進み、モニターも生のレースも見られる位置に立つアランは目当ての人物を見つける。
彼が手を振るのは勿論オルガ。
緊張しつつも楽しげな彼女はステラと一緒に自身へ手を振るアランを見つけると満面の笑みで親指をたててグーサインを返す。
と、
彼女の顔がアップでモニターへ映った。
「そしてライドレース初参加のオルガ選手ッ！魅惑のパフォーマンスと華麗な容姿でアローラで知らぬ人無し！オルガ選手だァ〜〜っ！！」
司会の言葉にも紹介とはまた別の熱が籠る。
モニター越しにオルガは「応援よろしくお願いしま〜す！！」と笑顔を振り撒いていた。
そうこうしている内に選手全員がスタート位置へ着く。
「もう一度ルール説明です！選手の皆さんはケンタロスで1キロの道を爆走し、ムーランドに乗換えて自身の宝探しを、そして物を見つけた時点で水のライドポケモンに乗換えて離れ小島まで行き、飛行のライドポケモンでメレメレ島を一周して戻っていただきますっ！！」
司会の説明に頷く者もいれば身構える選手もいる。
オルガは身構えた一人だ。
「ではカウントダウン！3…2…1…
レッツライドぉぉぉぉ！！」
司会が叫ぶと同時に手近なボタンを叩くとスタート地点の回りから派手な煙が舞い上がる。
それらを切り裂くように各選手を乗せたケンタロスは爆走を始めた。
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CrazyBook - ボムねこ@月夜の女神シィさん» ありがとうございます！主人公だけに見せるその面が私も大好きです！ (2017年7月28日 7時) (
レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
ボムねこ@月夜の女神シィ(プロフ) - アラン素直で可愛いですね(( (2017年7月28日 0時) (レス) id: 02630f3ef1 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - ななしさん» ありがとうございます！1日1話の更新を目指していますが出来ない日もあるかもしれません。気長に読んでください！ (2017年7月25日 6時) (レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月25日 3時) (レス) id: 0290d192ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年7月2日 9時
