良いことずくめ ページ21
カキ「お…お見事です…っ！」
目を見開き、やっとの事のように口を開くカキの声でオルガは我に返る。
オルガ「か…勝ったってこと……！？」
静かにカキが頷けば、オルガはルメクへ駆け寄り、強く彼を抱き締めたのだった。
オルガ「やった…やったよルメクッ！！」
自身を抱いたままその場で跳び跳ねる彼女に『せやなっ！』と笑い掛けるルメク。
ロトム『こんな表情をする真夜中の姿のルガルガンもいるんだロトね…』
そんな彼をロトムは物珍しげに写真へ収めていた。
アラン「良いことずくめだな」
後ろから声を掛けるアランを振り向いたかと思えば、オルガは彼にもハイテンションで抱き付く。
オルガ「ホントだよ！ルメクが進化して試練も突破できて…
オマケにこんな綺麗な星空が見れたんだから！！」
彼女が見上げる空には都会では見られない星屑の海が広がっていた。
カキ「まさか…火山の主が一度目の試練で破られるとは…貴女の事を甘く見ていたようです…」
悔しげな声を聞き、そちらを見ればカキがガラガラと共にオルガ達を見つめている。
オルガ「…私を甘く見てたのは別に良いんだけど…
私のパートナーには甘く見られるような子はいないよ！」
アランの肩から飛び移ってきたステラを抱き止め、頬擦りをしてオルガは自身の肩へ乗せる。
カキ「貴女なら…いえ、貴女達になら安心してこれが渡せられます。どうぞ受け取ってください！」
カキが差し出した掌には紅く輝くZクリスタル…【ホノオZ】が乗せられていた。
オルガはそれを手に取り満月にかざす。
そしてグッと強く握り締めて…
ーホノオZ、仲間入りッ！！
火山と夜空へ大声を響かせたのだった。
カキ「炎のZパワーのポーズは…！」
自身をジッと見つめるオルガを前にカキとガラガラはポーズを取り始める。
前で腕をクロスさせ、その腕を下へ動かす。
そうしたかと思えば素早く左右へ広げ、三度しなやかに腕を上へ振った。
最後に左手を右肩に置き、右手を前へ突き出す。
ダイナミックなその動きにオルガは目を爛々と輝かせ、「早く使いたい」とばかりにZリングへそれをはめた。
アラン「これで4つ目だな」
彼女の腕のZクリスタル達を見て呟くアランに「まだまだっ！」と返すオルガ。
カキ「オルガさんの仰る通り、この島だけでもZクリスタルはあと２つ手に入りますよ」
そう言ったカキは何やらゴソゴソと動き、岩影から何かを持ってくる。
見ればそれは大きめのライドだった。
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CrazyBook - ボムねこ@月夜の女神シィさん» ありがとうございます！主人公だけに見せるその面が私も大好きです！ (2017年7月28日 7時) (
レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
ボムねこ@月夜の女神シィ(プロフ) - アラン素直で可愛いですね(( (2017年7月28日 0時) (レス) id: 02630f3ef1 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - ななしさん» ありがとうございます！1日1話の更新を目指していますが出来ない日もあるかもしれません。気長に読んでください！ (2017年7月25日 6時) (レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月25日 3時) (レス) id: 0290d192ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年7月2日 9時
