慈善行為 ページ14
No side
オルガ「お待たせ〜♪」
先程の挙動不審が嘘のようなオルガがテーブルへ飲み物とビレッジサンドを持ってくる。
アラン「アローラまできてイッシュの名物を選ぶとは流石だな…」
皮肉を「でしょ！」と誉め言葉として受けとる彼女はアランの更に呆れたような溜め息に気がつかない。
オルガ「朝のCMで見たらつい食べたくなったんだって！」
そう笑って彼女はそれを頬張った。
アランも「いただきます」と手を合わせ、口にする。
嬉しそうに口をモゴモゴさせる彼女の目がカフェのテレビに釘付けになった。
オルガ「ちょ…見て見て！」
オルガに促されアランもそちらを見る。
映っていたのはニュース番組、
しかもそこで紹介されていたのは昨日のせせらぎの丘だ。
「私この記事を読んで思わず声をあげましたよ〜！なるて言ったってあの今注目のパフォーマー、オルガさんのことが載っていたんですからね〜！」
間延びが特徴的な頭の薄い男性キャスターがうんうんと頷きながらそう声をあげる。
「しかもこのような慈善行為も行っているとは…オルガさんって本当に魅力的な方ですね！ますます彼女の虜になってしまいそうです！」
その隣の若い女性アナウンサーも力強く頷いた。
「そう言えばこれと同日の夕方、ロイヤルドームでオルガさんがバトルロイヤルをしていたのはご存じですか！？」
男性キャスターが尋ねれば「バトルも行っているとはトレーナーの鏡でもありますね！ちなみに勝敗は…？」と興味をしめす女性アナウンサー。
「もちろんオルガさんの勝利です！最後の“スーパーアクアトルネード”は今まで見てきた中で最高のモノだった、と言う声がネットでは飛び交っていますよ〜！」
…
…
…
オルガ「情報って怖いね〜」
お気楽そうなオルガに「名前もばれたな」と呟くアラン。
オルガ「この間のメイビさんの雑誌でしょ？ま、これでポケモン達に対するトレーナーの関わり方が良くなれば良いんじゃないかな？」
オルガはそう返してビレッジサンドを平らげる。
アラン「確かにな。で、この後どうするんだ？」
同じくそれを食べ終え、コーヒーを飲むアランが尋ねる。
オルガ「今日は炎の試練に行こうと思ってる！ロトム曰く、火山の頂上まで6時間だって！」
そう言いながら席を立つオルガを追うアラン。
アラン「ってことは…今から出ても昼の3時か！？」
現在9時を示す時計を見てアランが目を見開く。
オルガ「そうそう！ってことで準備万端でGoだよ！」
オルガは楽しげにニカッと笑い部屋の扉を開けた。
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CrazyBook - ボムねこ@月夜の女神シィさん» ありがとうございます！主人公だけに見せるその面が私も大好きです！ (2017年7月28日 7時) (
レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
ボムねこ@月夜の女神シィ(プロフ) - アラン素直で可愛いですね(( (2017年7月28日 0時) (レス) id: 02630f3ef1 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - ななしさん» ありがとうございます！1日1話の更新を目指していますが出来ない日もあるかもしれません。気長に読んでください！ (2017年7月25日 6時) (レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月25日 3時) (レス) id: 0290d192ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年7月2日 9時
