キャプテン・イリマ ページ9
「嘘っ！こんなに簡単に負けちゃうなんて……」
先生はがっくりと肩を落として二匹をボールに戻す。
「……何か新しい技出来そうじゃなかったか？」
アランはニャビーの頭を撫でながらオルガに尋ねた。
「確かに……どう？」
オルガが問うもアシマリは首をかしげるばかり。
「勝負してくれてありがとう。むしろあなた達が先生になって欲しいぐらいだったわ！」
そんなオルガとアランに先生が歩み寄った。
二人は立ち上がる。
「俺達もまだまだ勉強中ですよ」
「知らない事がいっぱいあります。その為にも基礎を忘れないようにしますね！」
オルガとアランの言葉に先生は「うんうん！」と頷いた。
と、
「ポケモンを知り、人を知り、技を知る……確かにトレーナーとしての基本事項だよな！」
いつの間にかリーリエと共にバトルを見ていたククイがオルガ達に近付いてくる。
その横には２つの卵を抱えたリーリエと、赤みがかった薄ベージュの髪を綺麗に整えた青年がいた。
オルガとアランは共にリーリエから卵を受けとり、青年の方を見る。
「あ、イリマ君！いらっしゃーい！」
手を振る先生に青年……イリマは軽く手を振り返した。
そしてオルガ達と目を合わせる。
「初めまして、キャプテンのイリマです。あなた達の戦いをチェックさせて頂きました！すごくご機嫌でしたので思わず呼び出してもらったのです！」
「怒られる為に呼び出されたんじゃないんだ……」
嬉しそうなイリマにオルガは安心しきったように呟いた。
「カロスから来たオルガとアランだよ。とても良い技の使い方をするんだ！」
その言葉にイリマは更に目を輝かせる。
「ウェルカムですよ！では僕の試練でも技の冴えを見せてください！」
「試練って……どんなことをするんだ？」
アランの素朴な疑問にイリマは軽く首を振る。
「今はまだ言えませんが……僕、イリマの試練は【茂みの洞窟】で行います！」
オルガとアランがサッと振り向くと同時にロトムはハウオリシティから茂みの洞窟までの地図を表示した。
「今からハウオリでしょう？ハウオリは町の中にも草むらがあるの！そこで新しい仲間を増やしたらどうかな？」
オルガは期待を込めた瞳で頷いて見せる。
「お二人の挑戦、心からお待ちしていますね！」
イリマはそう言うと一足先にバトルフィールドを出ていった。
「あ、スクールの前の道を塞いでたケンタロスの事は伝えておいたから安心してハウオリを目指してね。じゃ、お見送りするわ！」
先生と共にオルガ達もバトルフィールドを後にした。
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CrazyBook - ふわきゅあ@ウランさん» コメントありがとうございます！自分が書けるなりに精一杯書いていきますので、気長にお付き合いください！ (2017年11月28日 16時) (
レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
ふわきゅあ@ウラン - お初にお目にかかります。 いつも楽しく拝読させてもらってます。 CrazyBookさんの文才には、脱帽です笑笑 これからも頑張ってください！ (2017年11月27日 16時) (レス) id: 38276b567f (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» 参考にさせていただきます！鈍い二人にしっかり恋愛させてみせます！ (2017年4月14日 23時) (レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - アローラで、二人にそれぞれ、恋のライバル登場！でも、最後ハッピーエンドな話はどうでしょう？ (2017年4月14日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - メルディアナさん» 連れていますよ！ですがリザードンで戦うとあっという間に勝ってしまう気がするので今はほとんどバトルをさせていません！ (2017年4月6日 17時) (レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年3月22日 22時
