バカぁっ！！ ページ46
それを見届けた瞬間、
ガクンッ
オルガ「…アランが……………アランがぁッ………！」
オルガはその場に崩れ落ちてしまった。
ニャヒートも沈んだ目で崖の方を見ている。
ピチュー「ちゅ…ぴぴ…？」
オルガの様子がおかしいと気付いたのかピチューも駆け寄ってきた。
オルガ「わ、私が………アローラ行きたいって言ったから……！？私の…せ、せいだよね……！？」
ボロボロと涙を溢すオルガにピチューはなすすべがない。
ニャヒート「にゃおにゃおんっ…！」
ニャヒートは一声鳴くと崖へ歩いて行った。
それでも動こうとしないオルガ。
オルガ「ごめん………ごめんなさい………私のせいで………」
そう呟き続けるオルガ…
その背中に
バコッ！
オルガ「………！？」
何かが投げつけられた。
見るとそれは見慣れたサイフ。
一同の目が見開かれた。
それを投げてきた持ち主は…
「勝手に殺すなよ……」
オルガ「ア……ラン………！？」
正真正銘アランだったからだ。
やれやれと首を振りながら木の洞から出てくるアランから目が離せない一同。
ニャヒート「にゃ………にゃおんっ！！」
ニャヒートは得意の瞬発力を生かして出てきたアランに飛び付いた。
アラン「え…？！」
初めて見るニャヒートの姿に戸惑いながらもアランはそれを受け止めて尻餅をついた。
アラン「ニャビーか！？進化したんだな…！」
誇らしげにニャヒートはアランを見上げる。
アランはそんなニャヒートの頭を優しく撫でていた。
オルガ「……バカぁ…！」
ボソリと呟くオルガに顔をあげるアラン。
アラン「…すぐ戻らなかったのは悪かったよ」
オルガはスクッと立ち上がりそう言うアランに詰め寄る。
反射的にアランもニャヒートを下ろして立ち上がった。
その瞬間、
ガバッ！
オルガ「良かった……………！」
オルガが抱き付き、アランの胸に顔を埋めた。
アラン「………ごめんな」
アランは小さく震えるオルガの体を抱き返す。
オルガ「怖かった……」
涙声で呟くオルガにアランはフッと笑みをこぼした。
アラン「これでオルガがいないときに俺がどれだけ不安でいるかが少しは分かっただろ？」
オルガは余裕のアランの顔を見てプクッと頬を膨らませた。
そして
オルガ「…バカバカバカバカバカぁっ！」
オルガはアランの胸をポコポコと叩きながら「バカ」を連呼し始める。
ピチュー「ちゅちゅっぴ！」
ピチューはオルガに叩かれるアランの腰を指差した。
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CrazyBook - ふわきゅあ@ウランさん» コメントありがとうございます！自分が書けるなりに精一杯書いていきますので、気長にお付き合いください！ (2017年11月28日 16時) (
レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
ふわきゅあ@ウラン - お初にお目にかかります。 いつも楽しく拝読させてもらってます。 CrazyBookさんの文才には、脱帽です笑笑 これからも頑張ってください！ (2017年11月27日 16時) (レス) id: 38276b567f (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» 参考にさせていただきます！鈍い二人にしっかり恋愛させてみせます！ (2017年4月14日 23時) (レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - アローラで、二人にそれぞれ、恋のライバル登場！でも、最後ハッピーエンドな話はどうでしょう？ (2017年4月14日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - メルディアナさん» 連れていますよ！ですがリザードンで戦うとあっという間に勝ってしまう気がするので今はほとんどバトルをさせていません！ (2017年4月6日 17時) (レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年3月22日 22時
