したい、できない ページ16
リーリエと別れて部屋に入ったオルガとアランは目を見開いた。
ご丁寧に大きめのベッドがひとつ。
他を見るもあるのはソファーとテレビ、小さなテーブルぐらいだ。
「俺……ソファーで寝るな……」
アランは卵をソファーの隅に置き、そそくさとベッドに２つある枕のうちのひとつをソファーに放り投げる。
「一緒で……良いじゃん……！」
オルガはアランの卵の隣に卵を置くと、彼の袖を少し掴んで呟いた。
「……」
アランは肩をビクッ！と振るわせて顔を真っ赤に染める。
『ベッドのサイズ的に二人が寝ても余裕があるロト。何で別々で寝ようとするんだロト？』
理解不能だロト、と付け足すロトム。
「……もうッ！こっちにはこっちなりの事情があるのッ！恥じらいぐらい持っても良いでしょ！？」
アラン以上に顔の赤いオルガがロトムに噛みつかんばかりに叫んだ。
「ちゅぴー！」
ピチューはオルガ達のやり取りを見ながらケラケラと笑う。
それを見たアランがふとモンスターボールを取り出した。
「ピチューが一人なのも寂しいか……」
そしてさりげなく話題を変えるとニャビーを出した。
「あ、じゃあ私のアシマリも！」
オルガも慌ててアシマリを出す。
ピチューは不思議そうに二匹を見上げていたがすぐに頬を擦り寄せ始めた。
電気技が効果抜群なアシマリには思いきり避けられたていたが
「いーなー……このピチューのトレーナーさんは」
オルガはベッドに仰向けになりながら呟く。
「本気で仲間にしようとしてたもんな」
アランはオルガがベッドに空けたスペースに腰かけて薄く笑った。
「いっそのことトレーナーが現れなきゃ良いのに……
なんて考えたりもするけどさ、この子にとってトレーナーさんが一番のパートナーだからねー……どうしたもんかなー」
オルガは自身の体の上に乗ってきたピチューとアシマリを見比べる。
ニャビーはアランに膝の上で撫でられていた。
『少し説明するとこのピチューの性別は雄、覚えいる技は“電気ショック”、“甘える”、“尻尾を振る”、“天使のキッス”だロト！ちなみに好きなポケマメは……』
「ロトム……本当に本気でピチューのこと仲間にしたくなっしゃうから止めて……」
オルガは軽くピチューとアシマリを撫でるとボスンッ！という音とと共に枕を顔に押し当てた。
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CrazyBook - ふわきゅあ@ウランさん» コメントありがとうございます！自分が書けるなりに精一杯書いていきますので、気長にお付き合いください！ (2017年11月28日 16時) (
レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
ふわきゅあ@ウラン - お初にお目にかかります。 いつも楽しく拝読させてもらってます。 CrazyBookさんの文才には、脱帽です笑笑 これからも頑張ってください！ (2017年11月27日 16時) (レス) id: 38276b567f (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» 参考にさせていただきます！鈍い二人にしっかり恋愛させてみせます！ (2017年4月14日 23時) (レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - アローラで、二人にそれぞれ、恋のライバル登場！でも、最後ハッピーエンドな話はどうでしょう？ (2017年4月14日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - メルディアナさん» 連れていますよ！ですがリザードンで戦うとあっという間に勝ってしまう気がするので今はほとんどバトルをさせていません！ (2017年4月6日 17時) (レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年3月22日 22時
