野性？ ページ14
「お二人はどこに泊まりますか？」
ベンチでポケマメをアシマリとニャビーに与えていたオルガとアランは、リーリエの問いにふと顔をあげる。
「……ハウオリのポケモンセンターかな。あるよねロトム？」
ロトムはハウオリのポケモンセンターの位置を地図に示した。
「決まりだな。リーリエは？」
ニャビーを撫でながら尋ねるアラン。
「私もそのポケモンセンターに泊まるつもりです。研究所に帰るのはもう少し後になりそうですね」
リーリエはオルガの隣に腰掛け、鞄から出したコスモッグを優しく撫でた。
「コスモッグも食べる？」
リーリエにいくつかのポケマメを渡した。
「ありがとうございます」
リーリエが差し出すとコスモッグは嬉しそうに次々と食べていった。
「ポケモンにはやっぱり旨いんだろうな……」
「流石の私も美味しくなかったわ」
アランと他愛の無い会話を交わすオルガはふと手に乗せていたポケマメのケースを見る。
ケースにあった大半のポケマメが消えていた。
「えっ！？アシマリ食べた！？」
犯人扱いされたアシマリは怪訝そうに首を振る。
もちろんニャビーやコスモッグも同様に。
誰も食べてはいないのだ。
「ひゃあっ！？」
不意にベンチの下を見て悲鳴をあげるリーリエ。
「……オルガ、見てみろよ」
慌ててベンチの下を覗いたアランは笑ってオルガを手招きする。
「何よ……？あ！」
そこにはポケマメを美味しそうに食べるピチューの姿。
「ちゅちゅぴ！」
ピチューは自身を見てくるオルガ達に気付きフルフルと手を振った。
「驚きました……」
リーリエはコスモッグを鞄に入れ、少し離れてピチューを眺める。
「野性かな？」
「だったらなんだ？」
問い直すアランにオルガは迷いなく笑みを浮かべた。
「ゲットするのよ！」
そう言ってオルガはポケマメに夢中なピチューにソッとモンスターボールを当てた。
が、
「反応無し、か……」
「えぇ！？」
冷静に呟くアランとは裏腹にオルガは慌ててボールを開け閉めする。
「つまり……そのピチューさんにはもうトレーナーさんがいるんですよね？」
アランは頷き、オルガは不満げな顔を見せた。
「ざーんねん……」
オルガはピチューを撫でてアシマリをボールに戻し、卵を持ち上げる。
アランはニャビーを肩に乗せて卵を抱いた。
「ポケセン行こっか。ハウオリ観光は明日やろっと！」
そう言うオルガはアランとリーリエと共にベンチを後にした。
が、
「ぴちゅっ！」
先程のピチューがトコトコと後を着いて来た。
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CrazyBook - ふわきゅあ@ウランさん» コメントありがとうございます！自分が書けるなりに精一杯書いていきますので、気長にお付き合いください！ (2017年11月28日 16時) (
レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
ふわきゅあ@ウラン - お初にお目にかかります。 いつも楽しく拝読させてもらってます。 CrazyBookさんの文才には、脱帽です笑笑 これからも頑張ってください！ (2017年11月27日 16時) (レス) id: 38276b567f (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» 参考にさせていただきます！鈍い二人にしっかり恋愛させてみせます！ (2017年4月14日 23時) (レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
桜 - アローラで、二人にそれぞれ、恋のライバル登場！でも、最後ハッピーエンドな話はどうでしょう？ (2017年4月14日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - メルディアナさん» 連れていますよ！ですがリザードンで戦うとあっという間に勝ってしまう気がするので今はほとんどバトルをさせていません！ (2017年4月6日 17時) (レス) id: 8a24e3813f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年3月22日 22時
