検索窓
今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:112,371 hit

宥める ページ10

「……」

「……」

互いに無言のまま少女の後を追い続ける二人。

「バッグから出ないで……誰かに見られると困ります……!」

時おり揺れる鞄をそう宥めるところから中に何か入っていることが伺える。

マハロ山道の最奥地に着き、少女は道の橋に置かれた2つの石像に一礼すると更に奥へと進んで行った。

「この奥って……カプ・コケコの祭壇があるんだっけ?」

「あぁ……あの子もそこを目指しているらしいな……」

二人は物陰から急いで石像の横を通り抜ける。

霧のかかる道を抜けると……

壊れかけの古い橋の中央にいる小さなガスのようなポケモンとそれを襲っているオニスズメ達、それを不安そうに見ている先程の少女がいた。

「ちょっ……!あのポケモン、貴女のパートナー!?」

オルガはオニスズメに襲われているポケモンを見るなり慌てて少女に駆け寄った。

「!?い、いえ……」

急に現れたオルガに戸惑う少女、

しかし、

「……さい……」

「え……?」

下を向き、何かを呟いた。

聞き取れなかったオルガはキョトンとする。

「ほ、ほしぐもちゃんを……助けてください!」

声を精一杯張り上げ、少女は勢いよく頭を下げた。

「もちろんよ!アラン!」

「……どうする気なんだ?」

オルガは少女にそう返すと離れた所で様子を見ていたアランを呼ぶ。

「え……あ……」

現れた二人目にまたも戸惑う少女。

「大丈夫、私の彼氏だから。私がオニスズメ達を避けてあの子連れてくるよ」

少女を安心させつつオルガは“ほしぐもちゃん”と呼ばれたポケモンをジッと観察する。

「俺のリザードンで倒した方が安全だと思……」

「オニスズメ達を倒して川に流す気!?力の差が大きすぎるわ……」

オルガは橋の遥か下の流れの速い川を指差した。

「だから私が行く。多分アランよりはポケモンを戦わずに宥められると思うからさ……!」

オルガはアランの肩をポン、と叩いて壊れかけの橋に足を踏み入れた。

光→←村の奥



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
85人がお気に入り
設定タグ:SM , アラン , ポケモン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

CrazyBook - 桜さん» 了解です!本編の途中の番外編で入れてみますね! (2017年3月23日 16時) (レス) id: 6ea05a5715 (このIDを非表示/違反報告)
- ポケモンを選ぶ時の、ニャビーsideを読んでみたいです。 (2017年3月22日 22時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - メルディアナさん» 少し難しいかもしれません(汗)できる限り努力してみます! (2017年3月18日 12時) (レス) id: 6ea05a5715 (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - オルガの新しい仲間に可能ならムウマージをいれてほしいです。 (2017年3月18日 11時) (レス) id: 3b894e4bc2 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - メルディアナさん» 確かにそのカップルもイチャイチャさせてあげられてないんですよね…アローラでデートでもさせてみますか!(笑) (2017年3月14日 21時) (レス) id: 6ea05a5715 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:CrazyBook | 作成日時:2017年3月3日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。