観光旅行が南国を救う！？

久々、全員集合！ ページ25

「じゃあこの辺で！」

ポケモンセンター前でオルガ達は立ち止まった。

「ありがとうございました！明日、ハラさんの言ってたお祭りがあるのっていつからですか……？」

「【ゼンリョク祭り】の事ですね。それなら明日の夕方からです。一年に一度、選ばれたトレーナーさんお二方がポケモン勝負をなさるそうです」

今更な質問をするオルガへ、リーリエが淡々と説明する。

「やけに詳しいな。リーリエもバトルに興味あるのか？」

「い、いえ！島の文化等に興味があって本を読んだだけです……ポケモンさんが傷付くの苦手なので……」

意外そうなアランに、彼女はしゅんと下を向いた。

「そのうち勝負が楽しく思えてくるといいな！じゃあ明日の祭りでな！」

ククイはリーリエを連れてポケモンセンターの前にある坂を下っていった。

……

「出ておいで！」

部屋に入ったオルガは一斉にボールを転がす。

案の定、一斉にオルガのパートナーが出てきた。

『置いてくなんて酷いよ〜……！』

涙目ですがってくるラティアスに、

『お、アランもいるじゃねぇか。久しぶりだな……！』

相変わらずの薄い笑みと口の悪さを誇るゾロアーク。

「なんで新しい地方じゃ旅させてくれないのよ！」

オルガの決断に納得のいかないサーナイトや、

「恋愛発展した！？」

恋愛依存症のニンフィア。

「相変わらず元気そうだな、マスター」

律儀に頭を下げるルカリオに、

「もうこの子達自由気まますぎて大変なのよ！？」

御姉さん節が止まらず苦労を重ねるエーフィと、

『ちゃんと全員連れてきたぞ……！』

共に纏め役のラティオス。

「このトカゲが煩いんだよ！」

巨体に似合わずオルガに擦りよるラグラージに、

「このデカブツが邪魔だぜ！」

相変わらず突っ掛かるリザードン。

その他諸々も大量にいるため、部屋はてんやわんやだ。

「ストーップ！！」

オルガの声で、先程の騒がしさが嘘のようにピタリと一同は静かになった。

「とりあえず全員いるか確認するから！……サーナイト、アブソル、デンリュウ、ルカリオ、ラグラージ、リザードン、ゾロアーク、ラティ兄弟、イーブイズが全員っと！皆、長旅お疲れ〜！」

労いの言葉をかけたオルガにパートナーは一斉に飛び付いた。

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