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不思議な贈り物 ページ12

筈だった。

突如上空から現れた黄色い閃光が水面スレスレでオルガを救いあげた。

アラン達も、オルガ本人も何が起こったかわからずに唖然と黄色い閃光を見つめる。

オルガをアラン達の元へ降ろし、黄色い閃光は光を弱める。

そこにいたのは黄色の鎧のような両腕に鳥のような顔、黒い体の一匹のポケモンだった。

ジッとオルガを見つめ、その後アランに抱かれるほしぐもちゃんを見て軽く頷くと……

「カプゥ〜コッコ!!」

再び目映い閃光と共にそのポケモンは空へ消えていった。









「アイツ……なんだ……?」

しばらく経ち、アランがボソリと言葉を発する。

「多分……カプ・コケコさんです……」

少女の言葉にアランとオルガはハッと顔を見合わせた。

「あ、アランありがとね」

オルガはアランからほしぐもちゃんを受け取り少女に手渡す。

「ピュィ……!」

ほしぐもちゃんは少女を見上げ、手のようなガスを上下に振った。

「よかった……です……」

ホッとしたように呟いた少女はオルガを見て目を丸くする。

「腕に……怪我を……!」

「ん?軽い傷よこんなの……どう?」

オルガはパーカーを脱ぎ、アランにノースリーブ越しの背中を見せる。

「所々破れてるぞ。確かに怪我は軽いがちゃんと手当てはしろよ?女なんだから傷痕残りたくないだろ」

「はいは〜い」

空返事をするオルガにアランは溜め息をつく。

「こんなヤツだから気に病むこともない……とにかく助けられてよかった」

アランは若干背中に小さな穴が幾つもあいたパーカーを着るオルガを指差した。

「あ、ありがとう……ございました……!」

慌てて頭を下げる少女のサイドの髪が揺れる。

「橋はやっちゃったけどね……」

悪戯のばれた子供のような口振りのオルガの言う通り、橋は材木と化して川に流されていた。

「ハラさんには私が謝ります。危険な状況とは言えこの子がやってしまった事ですから……」

少女は腕の中のほしぐもちゃんをそっと撫でる。

と、

「ピュピュゥ?」

ほしぐもちゃんがバタバタと動き出す。

「何……?」

カタンッ……

そのほしぐもちゃんを覗き込もうとしたオルガの腰ポケットから優しく輝く白い石が落ちてきた。

「何か……温かいな……」

その言葉に頷くオルガ。

「カプ・コケコさんからの贈り物、でしょうか……?」

「贈り物……」

そう呟いて石を一撫でするとオルガは再びポケットにそれをしまった。

リーリエ→←光



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設定タグ:SM , アラン , ポケモン   
作品ジャンル:恋愛
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CrazyBook - 桜さん» 了解です!本編の途中の番外編で入れてみますね! (2017年3月23日 16時) (レス) id: 6ea05a5715 (このIDを非表示/違反報告)
- ポケモンを選ぶ時の、ニャビーsideを読んでみたいです。 (2017年3月22日 22時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - メルディアナさん» 少し難しいかもしれません(汗)できる限り努力してみます! (2017年3月18日 12時) (レス) id: 6ea05a5715 (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - オルガの新しい仲間に可能ならムウマージをいれてほしいです。 (2017年3月18日 11時) (レス) id: 3b894e4bc2 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - メルディアナさん» 確かにそのカップルもイチャイチャさせてあげられてないんですよね…アローラでデートでもさせてみますか!(笑) (2017年3月14日 21時) (レス) id: 6ea05a5715 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:CrazyBook | 作成日時:2017年3月3日 18時

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