前言撤回 ページ8
「今更だが……ようこそ、ポケモンと自然の楽園、アローラ地方へ！」
ククイが輝く太陽を背に、二人を振り返った。
「アローラでもポケモンと人は力を合わせて暮らしている。
何より！ポケモンがいればどこにだって行ける！」
「ですね！」
目を輝かせるオルガに彼は満足そうに頷いた。
「ところでククイ博士……
この道はあっているんですか？」
「勿論！この先にリリィタウンがあるぜ！」
一同が歩くのは、気持ちばかり整備された細道。
不安を隠せないアランに対して、ククイは平然としている。
まるで鼻唄でも歌い出しそうだ。
「それよりどうだい？アローラ地方は？」
ククイは期待を込めた瞳を二人に向ける。
「自然が豊かですっごく気持ちが良い所ですね！」
「俺は昨日着いたばかりですが……空気が綺麗なのはよく分かります」
二人の単純な感想に、彼は嬉しげに微笑んでいた。
「何で旅行先がアローラなんだ？」
小声で尋ねるアランに、オルガが視線を向ける。
「一番は舟のチケット貰ったから。あと、ここだと私の事知ってる人がいないかなって！」
彼は不思議そうに首をかしげる。
彼女の長い説明を略すと、
パフォーマーではなく、一人の観光客として旅をしたいらしい。
自信満々なオルガは、呑気に鼻唄を歌い始めた。
……
「見えてきたぜリリィタウン！」
ククイの示した方向を見る二人。
そこには小さな村が見えていた。
と、
「博士！今度新しい技教えてよ！」
一人の少年がククイに駆け寄ってきた。
「本当は技決めてるんだろ？」
「へへっ……あれ！？」
彼に頭を撫でられた少年は、照れたように笑い声を漏らしていた。
そんな少年がオルガを指差す。
「お姉さんテレビに出てた手品の人だ！」
どうやら最近はカロスの番組がアローラでも見られるらしく、オルガのパフォーマンスや手品は比較的有名らしい。
「前言撤回……」
余裕の笑みが一瞬凍り付いた彼女はアランに呟き、少年の帽子にサインを書いてあげていた。
「ん？オルガは有名人なのかい？」
ゴーグルの奥の目を2、3度瞬きさせたククイに、アランが口を開く。
「カロスの方ではオルガの名前がパフォーマーとして知れ渡ってましたよ」
「そうか！知らなかったな……！」
あまりテレビを見ないのかそう笑ったククイに、少年へのサインを終えたオルガが向き直る。
「ま、ここではただのトレーナーです！」
言い切った彼女の手には一輪の花が出現し、そっとククイの胸ポケットに収まることになった。
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CrazyBook - 桜さん» 了解です！本編の途中の番外編で入れてみますね！ (2017年3月23日 16時) (
レス) id: 6ea05a5715 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - ポケモンを選ぶ時の、ニャビーsideを読んでみたいです。 (2017年3月22日 22時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - メルディアナさん» 少し難しいかもしれません(汗)できる限り努力してみます！ (2017年3月18日 12時) (レス) id: 6ea05a5715 (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - オルガの新しい仲間に可能ならムウマージをいれてほしいです。 (2017年3月18日 11時) (レス) id: 3b894e4bc2 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - メルディアナさん» 確かにそのカップルもイチャイチャさせてあげられてないんですよね…アローラでデートでもさせてみますか！(笑) (2017年3月14日 21時) (レス) id: 6ea05a5715 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年3月3日 18時
