七十一話 ページ1
.
円堂「すげぇ!!ﾅｲｽだぜ、A!!」
『へへっ…。お礼はお菓子でいいよ(ﾆｯ』
勢いの反動で地面に頭を打ち付けたところを擦りながら
満面の笑みのお兄ちゃんに得意気にVｻｲﾝを送る
お礼の件については、解答なし
ｽﾙｰしたな、お兄ちゃん…
ﾎﾞｰﾙが外に出てしまったので
相手からのｺｰﾅｰｷｯｸ
大鷲が蹴る
そこには丁度よく水前寺がいて
また、足を構えてｼｭｰﾄを試みるが
半田さんがそれを遮る
が、軽く躱されてしまう
でも、それだけで項垂れる雷門じゃない
風丸「一人が駄目なら二人!!」
影野「二人が駄目なら、三人で守る!!」
水前寺「くｯ…!!」
皆が強固なﾃﾞｨﾌｪﾝｽに着く
そのお蔭か、相手はｼｭｰﾄは勿論、ﾄﾞﾘﾌﾞﾙも出来ず
ﾊﾟｽを回すしか出来なくなったのだ
確かにこれは良い作戦かもしれない
でも、全員で死守するとなると
皆のｽﾀﾐﾅが、どんどん無くなっていく
前半でかなり消耗し
後半でも相手より動き回るとなると…
ほら、そう言ってる間に息が上がる人がﾁﾗﾎﾗ
これはﾘｽｸが高すぎる
染岡「…こんなにも疲れてるのに頑張れるのは、―――
―――――――――…やっぱりあの二人があってこそなのか」
円堂「すげぇぞ皆!!!」
私もそろそろ参戦しようかと思った瞬間だった
豪炎寺さんが壁山へと歩み寄る
その光景に、思わず私は足を止めてしまった
豪炎寺「目を開けろ、壁山!」
恐る恐る目を開ける壁山
目を見張った先には、私達と同じ光景が映されているだろう
相手に追いつくために必死に走る
どれだけ転んでもまた立ち上がる
息が上がって着いていけない状態でも走ろうとする
一緒に、戦っている仲間の姿
そして、あんな腫れ上がった手でもどんなｼｭｰﾄも止める
傷と土とで汚れた姿のｷｬﾌﾟﾃﾝ…、お兄ちゃん
壁山「皆、疲れてるのに…。ｷｬﾌﾟﾃﾝも、あの手でｼｭｰﾄの痛みに耐えている…。
―――――――――――――誰も、諦めようとしない。
…ｯ何故っす!?なぜそこまで…!!」
混乱する壁山に
穏やかな表情で豪炎寺さんは見据えた
何処か、力強い印象を抱くその瞳で
豪炎寺「信じているからだ。俺達が点を取って来てくれるって、本気でな!!
目を閉じるということは恐怖から逃げるだけじゃない、…―――
―――――――――――――あいつらの信頼を裏切るっていうことだ!!」
その真剣な眼差しの豪炎寺さんに
私でも、少し怯んでしまった
ーーーーー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
超時空しんでれら(プロフ) - 続きが読みたいです、まだ書いてますか？もし書いてたらエイリア学園まで書いてほしいです。更新待ってます(*＞∪＜*) (2016年9月13日 23時) (携帯から) (
レス) id: 37250be47d (このIDを非表示/違反報告)
Love - 後編おめでとうございます♪♪ 私はとろろ猫さんのファンです！！ これからも頑張って下さいね(>∀<// (2014年8月1日 20時) (レス) id: d0feeee3ed (このIDを非表示/違反報告)
瑠羽 - 続編おめでとう!これからも頑張ってね(●´∀｀●) 初コメ、初評価げっと!! (2014年7月21日 17時) (レス) id: 9022aacb74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とろろ猫 | 作成日時：2014年7月21日 11時
