episode１９秋side ページ19
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「えっと、怪我はないみたいです」
「あ」
「どうしました？」
「ねぇ、このあと時間ある？」
俺は今、違和感なく女子になれているだろうか。
佐藤ふたばに、なっているだろうか。
それにしても、こいつは俺の計画を狂わせるのが得意なようだ。
俺から早川に時間はあるかと訊ねる予定だったのだ。
まぁ、手間が省けたと考えよう。
「ありますよ」
「良かった、なら一緒にカフェ行かない？」
「カフェですか、あっ、なら手を貸していただいたお礼に私が何か奢りますよ！ 行きましょう！」
予定通り一緒にカフェへ行けるのなら、多少の違いは構わない、ノープロブレムだ。
にしても、幸太郎と約束しているのに自分から俺を誘うとは、とんだクソ野郎だな……やはり俺はこいつが嫌いだ、必ず後悔させてやろう。
「え？ 何言ってるのさ、俺が全額負担でしょ。女の子に払わせるとかないない、俺から誘ったんだしね」
「え、でも……それじゃ悪いです」
「君に払わせちゃ、俺の気が収まらないの 」
「じゃあ、お言葉に甘えてしまってもいいですか？」
「うん、そう来なくっちゃ！」
悪いな、早川。
少女漫画ならここでキュンッとかトゥンクみたいな展開になるだろうが、生憎俺はお前への復讐が目的だ。
だからキュンッとかトゥンクな展開にはならないぞ。
「よし、行こっか」
３歩先の位置から振り向いて俺を見る早川。
頷いて１歩踏み出すと、早川は俺が隣まで来てから歩き出した。
見てて気づいたのだが、こいつはより女子らしくと小さめにしていた俺の歩幅に合わせていたようだ。
本当、悪いな、女じゃなくて。
カランカラン、と音をたててカフェの扉が開く。
「いらっしゃいませー！」
店員が元気の良い挨拶をして、俺たちを席に案内してくれた。
その時、早川のポケットでＬIＮＥの通知音のようなものが聴こえた。
それを確認した早川に、どうしたんです？ と訊ねてみる。
「今日一緒に遊ぶ予定だった友達から。急にバイト入ったからごめんってさ」
「そうでしたか」
こいつ、いつの間に幸太郎とＬIＮＥ交換したんだよ。
でも幸太郎、グッジョブ。
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綾音日和。@たこむし(プロフ) - 柚李さん» ありがとうございます！ 更新頑張ります！ (2017年2月21日 19時) (
レス) id: 61bdcd300b (このIDを非表示/違反報告)
柚李(プロフ) - テストお疲れ様です！ これからも更新頑張ってくださいね！ 応援してます♪ (2017年2月21日 17時) (携帯から) (レス) id: 08c9ef1253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾音日和。@たこむし | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aromalight2/
作成日時：2017年1月19日 21時
