第五十六話 ページ7
．
「学業を終了してからは特に何もせず、ぶらぶらして居ましたが」
太宰の答えにも、乱歩は応じず太宰を凝視して居る
やがて数秒後、「そうか、なら善いんだ。じゃ頑張ってね」と云ったきり
何も無かったかのように爆弾魔の資料を机に並べ始めた
Aは二人が話し終わったのを見てから、疑問に思っていた事を国木田に問うた
『――処で乱歩さんって人は、どんな異能者なの？私が見てても善い感じ？』
「そう云えばまだお前達に説明して居なかったか。
乱歩さんは�狡郷簍��瓩髪召Π枅修鮟蟷�して居る。�犖�ただけで事件の真相が浮かぶ��
と云う凄まじい能力だ。お前が見ていても支障は無いだろう」
「そんな能力あるの!?」
――――治お兄ちゃんが驚いてる
そんな能力を持っているのなら、尚更私なんかに見せない方が善いのでは？
私の異能は見た事、若しくは知っている異能力を使えるのだから
まだ入社もして居ない私に見せるなんて止めた方が善いだろう
それに、自分の異能を
「別に僕は
それで国木田！僕の《超推理》で看破するのは、その爆弾が何処に有るか、でいいの？」
「はい。時間がありません。爆弾の在処が最優先です。それさえ判れば、俺達が解除します」
「このアラムタくんが何処に居るか、は調べなくても善いのね？」
「何よりも先ずは爆弾です」
「宜しい！あっはっは、悪いねえ、僕が現れたからには、もう君達の活躍
太宰、そこの眼鏡取って」
太宰に渡された黒縁の眼鏡を掛ける。その眼鏡の使用が、乱歩の異能発動合図だ
乱歩の目が細められる。視線は万象を貫く耀きと成り、思考は神の座より
――――《超推理》
「………………………………判った」
乱歩が眼鏡を置き、呟く
「ええ、本当に？」/『嘘でしょ……』
乱歩の背後で固唾を呑んでいた太宰が、興味深そうに身を乗り出す
国木田の横で静かに見ていたAはと云うと、目を見開いて乱歩をじっと見つめている
「地図」
乱歩が指を振る。国木田は書棚から横浜近隣の大判地図を取り出し、机上に広げる
百余名を殺傷する悪魔の兵器。造ったのは恐慌と叫喚の使徒たる職業的爆弾魔
やはり石油コンビナート付近を選んだのだろうか、とAは思った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 68人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
森ミク(プロフ) - ルムさん» わわっ、本当ですか…！嬉しいです、有難う御座います！ (2020年9月4日 19時) (
レス) id: c515606cc3 (このIDを非表示/違反報告)
ルム - 森ミクさんの作品愛読させてもらっています。全部 (2020年8月30日 18時) (レス) id: cfcfb7c0ae (このIDを非表示/違反報告)
森ミク(プロフ) - ルムさん» 有難う御座います。一日一話更新出来るように頑張りますねっ…！ (2020年8月26日 18時) (レス) id: c515606cc3 (このIDを非表示/違反報告)
ルム - 頑張ってください!!! (2020年8月26日 6時) (レス) id: cfcfb7c0ae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：森ミク | 作成日時：2020年8月25日 19時
