第七十七話 ページ29
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黄昏
横浜の港湾を眺める湾岸沿いの道に、車輛が一台、横転し炎上していた
軍警の護送車である。二人の護送憲兵は殺され、車輛に引っ掛かって揺れていた
「や、やめろやめろ、な何故お前らマフィアがぼぼくを」
生きている影は二つ
一つは武器商人である青年
逮捕され、軍警基地へと輸送される最中、襲われ負傷した
「何故か？理由を問うか武器商人。愚かな」
もう一つは�遒�影
蠢く外套を背負い、青年に近寄る芥川である
「貴様は
ポートマフィアに情報を態と流し処理させようとしたな。
自らの利が為にマフィアを騙し動かす者はこれまで必ず滅びてきた。
今この瞬間もそれは変わらぬ」
芥川の黒靴が進む
青年が尻餅をつく
「だ、誰も誰もぼくを処分など出来ない！死ね！」
青年が腕を掲げると、芥川の皮膚に、刺青の如き紋様が浮かび上がる
数字の「21」
更に青年が腕を振り下ろす
芥川が後方に�牴誕��瓩掘⊃瓩�飛ばされる
だが
「な――――」
芥川は後方に飛ばされたが、柔らかく止まり、ゆっくりと元の位置に戻った
顔色ひとつ変わらない
「その程度か」
芥川の外套は無数の黒針となって地面に刺さっており
それがクッションの役割を果たして芥川の躰を支え、衝撃を殺したのだ
応酬とばかりに芥川が《羅生門》の黒獣を展開
外套より生じた黒獣が二頭、武器商人の青年に殺到する
青年は回避しようとするが間に合わず、黒獣の鋭き顎に食い裂かれた
苦痛の絶叫をあげながら、青年は食い千切られ引き裂かれ
無数の肉片となって死に果てた
芥川は醒めた表情のまま、その様子を眺め続けた
「凄いな。食欲が無くなる光景だ」
芥川が振り返る
人影
言葉を発するより疾く、芥川が�猴綫弧膈瓩旅�刃を射出した
死と影、その頸に向けて、鉄をも裂く黒刃が飛翔する
だが、人影の頸に刃が至ろうとした瞬間、衝撃
何か不可視の力が働き、黒刃が弾かれる
黒刃は頸の皮を薄く添いだのみ
異能の力による防御である
「いきなり攻撃するなよ。商売相手だろう」
「貴様らとて、ポートマフィアを動かし利を得る不届者である事は変わらぬ」
芥川の視線の先より、男が近付いて来る
黒帽子の白人
壮年の男
太宰、国木田、Aの三人が大使館にて対面した、米国諜報員である
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森ミク(プロフ) - ルムさん» わわっ、本当ですか…！嬉しいです、有難う御座います！ (2020年9月4日 19時) (
レス) id: c515606cc3 (このIDを非表示/違反報告)
ルム - 森ミクさんの作品愛読させてもらっています。全部 (2020年8月30日 18時) (レス) id: cfcfb7c0ae (このIDを非表示/違反報告)
森ミク(プロフ) - ルムさん» 有難う御座います。一日一話更新出来るように頑張りますねっ…！ (2020年8月26日 18時) (レス) id: c515606cc3 (このIDを非表示/違反報告)
ルム - 頑張ってください!!! (2020年8月26日 6時) (レス) id: cfcfb7c0ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森ミク | 作成日時：2020年8月25日 19時
