環くんとお守り ページ39
夏目製薬会社制圧作戦は真夜中にまで及び────
「クッソぉオオ…！」
左手から血を流しながら夏目は屋上へ駆けた
「もう逃げ場はない…！」
背中に傷を負ったサンイーターが夏目を追い詰める
夏目の個性は『毒針』
全身から毒針を出し、毒の濃度も調節出来るため、迂闊にタコの足で捕まえられない
(こうなったらホタテで…！)
先日食べたパエリアの味、そしてAの笑顔を片隅に、サンイーターは意識を集中させる
「大丈夫か！？」
そのときルミリオンが遅れて辿り着いた
────その、サンイーターがほんの少しルミリオンの存在に気を取られた、その瞬間
「────────終わりだっ…！」
夏目が隠し持っていた銃を取り出し────サンイーターに向けて撃った
「環────────！」
ルミリオンが走り、手を伸ばすも虚しく────銃弾はサンイーターの胸に当たり
キィインと音がし、サンイーターの身体が蹌踉ける
────────目の前で、コスチュームの下に付けていたネックレスのターコイズが砕け散っていく
『環くんに、お守りとして持ってて欲しいなって』
Aの眩しい笑顔が、目の前を過ぎる
────守って、くれた
サンイーターは鳥の足でグッと体制を保ち、一気に困惑する夏目に近づき────
「お前こそ、終わりだ…！！」
ホタテの貝殻で夏目を挟み込んだ────
事が片付いたのは明け方5時
約半日張り詰めていた緊張が解け、サンイーターは崩れ落ちる
「環…！って、背中の傷、結構深いじゃないか…！」
「大丈夫だ…、ミリオ」
荒い呼吸を繰り返しながら、サンイーターは掌の砕け散ってしまったターコイズを見つめた
「彼女が…、Aさんが、守ってくれた」
欠片を見つめるサンイーターの瞳は何処までも優しいもので、ルミリオンは微笑んだ
「…落ち着いたら、会わせてくれよ、彼女さんにさ」
「………駄目だ」
「なんで！？」
「…Aさん、可愛いから」
「ほんっとぞっこんだな！環！！」
そんな会話をしながら、肩を貸し合いながら、二人のヒーローはもうすぐ開けるであろう夜空を見上げた────
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天喰ルナ - 天喰推しにはたまんない、、、最高です！！最後まで見ます！！ (2021年1月12日 17時) (
レス) id: e8de5457df (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 一姫さん» すみません、スタマイではありません…。私が考えた架空の製薬会社名なのですが、同じような名前の会社があるのでしょうか？ (2019年12月17日 18時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
一姫 - 夏目製薬って、もしかしてスタマイですか？！.｡.:*･'(*°∇°*)'･*:.｡. (2019年12月17日 14時) (レス) id: 2938947de7 (このIDを非表示/違反報告)
あろま(プロフ) - 林檎さん» コメントありがとうございます！一応ではありますが完結しました！続編もこれから書いていきますので、見てくだされば幸いです！これからも更新頑張ります！ (2019年2月22日 20時) (レス) id: 3a55b14ac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あろま
| 作成日時：2019年2月10日 21時
