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アウターサイエンス 7 ページ19

ヒ「おい!それじゃあ話が違うじゃないか!」

オレは、先程シニガミが放った一言に噛み付いた。

ヒ「アヤメとマユが生き返らないって.....どういう事だ!シニガミ!」

シニ「どういうって、そのままの意味さ。お前の妻と娘をこの世に呼び戻す事等最初から出来ん」

堪らず椅子から立ち上がり、シニガミが入っている硝子容器の前迄来ると、其を思い切り殴った。

ヒ「ふざけた事を言うな!オレがどれだけこの時を待ちわびていたか.....!」

毒々しく吐き捨てると、シニガミは1度、嘲笑うかの如く舌舐めずりをした。

シニ「そうか、そうだったな......。......だが、待っていたのはお前だけじゃない」

ヒ「何.....?」

刹那、足に重い違和感を覚えた。見ると、そこには無数の黒い蛇が、オレの両足に巻き付いていた。

ヒ「何だよこいつら.....!」

シニ「おれもそろそろこの"瓶"の中から出ようと思ってたんだ。その為の器が見つかって良かったぜ」

ヒ「てめぇ.....騙したのか!?」

シニ「騙すも何も、おれは最初から自分の躰を手に入れる為に此所で大人しくしてたんだ。お前の望みを叶える気なんぞ更々無い」

蛇はシュルシュルと音を立てながら、オレの身体を這い上がって来る。今は身体の半分近く迄に達していた。

シニ「お前の躰を乗っ取っておさらばってのもつまらんからな、お前の科学技術とやらを利用させて貰った。娘の死も計画の内さ」

ヒ「.....!お前が、マユを殺したのか....!!」

シニ「車椅子に少し細工をさせて貰った。この程度で命を落とすとは、人間というのは脆い生命だな」

ヒ「返せよ、マユを.....娘を返せ!」

そんなオレの懇願に、シニガミはこう返した。

シニ「知ることかよ。其がお前達の運命だ。その酷く脆い日々が証明さ」

ヒ「くそっ......くそっ......!」

蛇はオレの口を塞ぎ、目の前を覆い隠した。

意識が途切れる寸前、オレは最期まで、自分は馬鹿なことをしたと嘆いた。

誰でも良い。誰か、こんなどうしようも無いオレを、マユを、家族を、




助けてくれ.....!





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ミナズキ(プロフ) - ありがとうございます!もっと面白くなるよう頑張ります!! (2015年7月3日 22時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
宇田川ほたる(プロフ) - 待ってました!これからもd(@^∇゚)/ファイトッ♪ (2015年7月3日 22時) (レス) id: 83dbbcbeb3 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - ありがとうございます!全力で面白くしていきます (2015年6月30日 16時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
チハヤ(プロフ) - 面白いです!これからも頑張って下さい!! (2015年6月30日 16時) (レス) id: 83dbbcbeb3 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - 評価、コメお願い致します (2015年6月25日 22時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナズキ x他2人 | 作者ホームページ:http://user.nosv.org/p/ai0613  
作成日時:2015年6月25日 21時

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