『学園公開大告白は彼岸花と共に』 榊原タツキ ページ42
女子も男子もソワソワする今日は2/14バレンタインデーだ
女子は製菓会社の思惑通りに手作りチョコや買ったチョコを友人に渡したり、憧れの彼に渡したり、本命のあの人の机の引き出しにコッソリ入れたり
私も大好きな彼に手作りトリュフを作ったのだが、女子に大人気で甘い物が大好きな彼は今頃、チョコを貰うのに大忙しだろう
何故、確定ではないかと言うと、2つ上である先輩の彼に今日は朝から一度も会ってないのだ
お昼休みにはいつも一緒にご飯を食べるために迎えに来てくれるのだが、今日はそれも無理だろう
諦めてお弁当の蓋を開けようとした時だった
「Aちゃん！！」
「タツキ先輩！」
顔を真っ赤にして彼は私のクラスの教室へ来た
お弁当そっちのけで彼の元まで走る
「今日のお昼はダメかと思ってました
それより、走って来たんですか？怒られませんでした？」
「うん、奏くんに注意されちゃった
でもね、どうしても伝えたいことがあって」
そう言うと先輩は私の前で方膝を着いて、一本の綺麗な彼岸花と小さなカードを差し出す
「僕は後ちょっとで九瓏ノ主学園を卒業しちゃう
それまでにAちゃんとお昼休み一緒にご飯を食べれる日はほんの少ししかない
それに僕が卒業したら2年間は一緒にお昼ご飯も食べられなくなる
きっと一緒に居られる時間は今までより凄く短くなる
それでも、僕はAちゃんと一緒に居たい
Aちゃんが作る甘くない玉子焼きを何年待ってでも食べたい
僕に未来を保証することは出来ないけれど、今、これから先もずっと一緒に居たいって気持ちだけでAちゃんの未来が欲しい
僕が卒業しても君の隣に居させてくれませんか？」
私の目の前にいる真剣な顔で私を見つめる人は誰だろう
どこかの国から迷い混んだ王子様ではないのか
彼はそれくらい輝いて見える
「タツキ先輩、私、嫌です
私が卒業したら朝ご飯もお夕飯も一緒じゃなきゃ嫌です
それに私、甘くない玉子焼き以外にも沢山作れます
タツキ先輩のために頑張って練習した料理やお菓子、沢山あるんです
私も未来を保証することは出来ないけど、今、思うことは、今もこれから先もずっと先輩の隣を独占したいって気持ちだけで、先輩の未来が欲しいです
タツキ先輩が卒業しても、私が卒業しても、その先も貴方の隣を私だけにください」
「僕の隣はAちゃんだけだよ」
綺麗な花もカードも私達には必要ない
お互いが隣でお互いの笑顔を見ることが出来るのならそれが私達にとっての華だから
『お客様、出口は回れ右をされると御座います』 泉奏→←『姫と魔王はだいたいセットです』 神生アキラ
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ちゃ湖(プロフ) - 樹季さん» なるほど、2ですか...今後の執筆活動の内容として視野に入れさせて頂きます。短編はネタさえ貯まれば何とかなるのでネタと気分が貯まり次第、2を書かせて頂くと思います。それまで気長に待って頂ければ幸いです。 長々と失礼致しました (2015年2月15日 10時) (
レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ湖(プロフ) - 樹季さん» くだらない後書きを読んでくださったうえに、コメントでの嬉しい御言葉まで誠にありがとう御座います。選べないなんて言って頂けるとは思いもしなかったので、純粋にとても嬉しいです。 (2015年2月15日 10時) (レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
樹季(プロフ) - 私的にはとても嬉しく思います。ちゃ湖さんの決める事なので何も言えませんが１つの案として考えて貰えると嬉しいです。更新お疲れ様でした。そして長文失礼致しました。 (2015年2月15日 4時) (レス) id: 367d06e3bc (このIDを非表示/違反報告)
樹季(プロフ) - 終わられるのはとても寂しく感じますね。好きなのは選べません！そのくらいどれも好きなのです。ちゃ湖さんが良ければなのですが、この短編集の2と言うものを書かれてはいかがでしょうか。 (2015年2月15日 4時) (レス) id: 367d06e3bc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ湖(プロフ) - 妄想少女Ｍさん» ネタ切れ故のネタ使い回しなうえに勝手に御名前を載せてすみません;; 喜んで頂けて良かったです。ネタが思い付かず、更新が滞ってしまうことが自分の中で半確定してますが、頑張ります。 ありがとうございます。本当にピンチな時に御力を貸して頂きたいです！ (2015年2月9日 19時) (レス) id: 780105eb5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃ湖 | 作成日時：2015年1月2日 4時
