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銀時side



A「申し訳ありません…僅か、失礼致しんす」



少しして、いきなり天華太夫はそう言い立ち上がる


そして座敷から出ていこうとした



氷「天華っ、!!」



氷雨太夫が、何かあった…そんな顔をして


天華太夫を呼び止める


何を言ったかは聞こえなかったが


何かを伝え天華太夫は座敷を出た


戸が閉まる前に見た後ろ姿


それは




"またどこかへ消えてしまう"




そんな思いにさせられた


気づけば勝手に体が動き



新「銀さん!?」


神「どこ行くアル!!」



そんな声も無視して座敷をでていた



銀「どこいきやがった…っ、」



既に天華太夫の姿はなく


俺は走って探し回る


すると前に揺れる着物が見えた


俺は走ってそれに近づき手を伸ばす




グイッ



A「ぅぁッ、!?」



聞こえてきた、綺麗で可愛らしい声



ドンッ




A「っ、う…」




…見つけた



逃げないように天華太夫を壁へ押さえつけた



その時掴んだ天華太夫の腕は



白く、細く…力を入れれば折れてしまいそうだった




銀「よォ、そんなに走ってどこ行く気だァ?」



A「…離してくんなましっ、主さん」



息を乱してそう言う天華太夫



"主さん"




銀「んだよそれ……お前、何でここにいるっ、今まで何してた!!」



その言葉に何故か俺はムカついた



A「いっ…たいでありんすっ」



銀「お前…Aだろ、」



なんでそんな呼び方すんだよっ


まるで…他人みたいな



A「うぅっ…グスッ、いやっ……い…やぁっ」




目の前にいる天華太夫の目から涙が流れる



いきなりの事すぎて焦り…驚いた




銀「っ、泣くなよ」



俺はそう言って着物の袖で天華太夫の涙を拭った



銀「A……」



そんな顔するなよ…


俺が見たかったのは…お前の笑顔


また、笑ってくれよ


…胸が痛ェ、



A「っ、人違いでありんす。あちきは、そんな人知りんせん」




そう言って…




A「離してくんなましっ」





また俺達から離れていくのか





また、俺達の前から消えてしまうのか?

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ましゅ(プロフ) - 晋陽さん» 絵にふれてくれてありがとうございます(泣) 嬉しいです! 頑張ります´`* (2017年3月30日 20時) (レス) id: 306c2b1b2f (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - ピーヤさん» ありがとうございます!頑張ります´`* (2017年3月30日 20時) (レス) id: 306c2b1b2f (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - 作者さんのちびキャラは可愛いですね!羨ましいかぎりです!更新がんばってください! (2017年3月30日 19時) (レス) id: 698e01f38a (このIDを非表示/違反報告)
ピーヤ - このお話とってもはまりました!(* ̄∇ ̄*)更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2017年3月30日 18時) (レス) id: 4ae51749d7 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - 碧さん» 嬉しいです手が震えます!ありがとうございますっ頑張ります´`* (2017年3月30日 12時) (レス) id: 306c2b1b2f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましゅ | 作成日時:2017年3月25日 22時

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