検索窓
今日:26 hit、昨日:7 hit、合計:671,364 hit

4 ページ4

Aside



氷雨と酒を飲み始めはや数時間


氷雨は客の愚痴やら最近あった事を話す


そして、ここに来る前のことも


氷「いつからかな…お天道様を拝んでいないのは」


その言葉でふと昔を思い出す


"とうの昔に忘れた"そんなのは嘘だ


忘れられるわけがない


今…あいつらはどうしているか


突然姿を消した事を怒っているか


それともわっちの事なんてもう


…覚えてもいないか



氷「今どうやってんのかなぁ…会いたいな」



氷雨が言葉を零す


愛しさを込めて寂しさも込めて


A「会いたい…か。なぁ、氷雨。」


氷「なんだ?」


A「昔はよく、ここを抜け出す話をしたな」


氷「あぁ、そうだな」


そう言って思い出し二人笑う


氷「ガキの頃から馬鹿ばっかやってたよな。ここから逃げるなんて…ガキは考える事がすげぇや」


A「いや、そのガキはわっちらだかな」



二人で抜け出す話をしては、


吉原を出て、捕まって


またここに戻ってくる


二人して折檻部屋で泣いて


それでも懲りず、また抜け出して


その繰り返しだった



氷「また、抜け出す話でもするか?」



そんな人懐っこい無邪気な笑顔で言われてもな



A「花魁二人が抜け出したら大騒ぎになるだろ」


氷「そりゃそうだ笑 まぁでも…今は飯も食えて、酒も飲めて、こうやってお前と居れて。俺は幸せもんだよ」


急に真剣な顔をしたかと思えば…


A「当たり前だ…そんなこと知っておるわっ」


氷「え、照れてんの?え、ちょっと待ってなに。襲っていい?」


A「あほか」


ゲシッ


氷「う"ぉっ…」




言わずとも






わっちも…幸せじゃ

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (309 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
618人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ましゅ(プロフ) - 晋陽さん» 絵にふれてくれてありがとうございます(泣) 嬉しいです! 頑張ります´`* (2017年3月30日 20時) (レス) id: 306c2b1b2f (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - ピーヤさん» ありがとうございます!頑張ります´`* (2017年3月30日 20時) (レス) id: 306c2b1b2f (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - 作者さんのちびキャラは可愛いですね!羨ましいかぎりです!更新がんばってください! (2017年3月30日 19時) (レス) id: 698e01f38a (このIDを非表示/違反報告)
ピーヤ - このお話とってもはまりました!(* ̄∇ ̄*)更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2017年3月30日 18時) (レス) id: 4ae51749d7 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ(プロフ) - 碧さん» 嬉しいです手が震えます!ありがとうございますっ頑張ります´`* (2017年3月30日 12時) (レス) id: 306c2b1b2f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ましゅ | 作成日時:2017年3月25日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。