76話 ページ39
ザワ
ザワ
「どんだけ待たせるんだッ!!」
「こっちは悪周期でイライラしてんだ!!」
「くろむちゃんを出せーッ!!」
悪周期は中々出てこないくろむに腹が立ち、怒声が観客席からあがってくる。
彼奴らはくろむを見にきたのに、こんな見ず知らずのアクドル(アクドルではないが)の余興は満足するのだろうか…
『そろそろ行くか…』
ク「あ!Aち!はい!」
『?棒?』
クララから渡されたのは、至って普通の金属の棒だった。なんだ?
『これをどうしろと?』
ク「ステージでバーーってやったりドカーーンってやったりする棒だよ!」
『は?』
クララの説明は効果音しかなく何言ってるのか分からない
ク「Aちはこれでアピールするの!」
『なる……ほど…そうか…』
まぁ、くろむを出せと暴動をおこす奴が出たらこれで殴ればいいしな。この棒はその時に最適だろう
ア「おい!早く行くぞ!」
『そうだな』
さて、不本意だがやるしかないな………ハァ…
「皆様!お待たせして申し訳ありません!!
これより前座のショーを行います!!」
パッとステージにライトが付く
入・ア・ク『「わっ!我ら!イルミとゆかいな仲間たち!!」」」』
入「く、くろむちゃんが来るまで私達のショーをご覧下さい!!!」
『尚。暴動をおこす者は此れ(棒)で殴る。それが嫌なら、大人しくそこでショーを見ていろ』
ア「(おい!Aそんな物騒な物をアクドルが持つな!そして発言もだ!)」コソ
『(私はアクドルではないから問題ない)』コソ
そして、私達のショーが始まった。
音楽と共に踊り、それに合わせてアズが炎を出し、イルマはそれを避ける。
クララは太鼓をドンドン叩いている。私は踊りたくもないので、棒で時々此方に来る炎を薙ぎ払っているだけ
「すげぇ!全部避けてる!!」
「あんなダンス見た事ねぇ!」
「前衛的!」
イルマのアレは中々評判らしい
「黒髪かわいい!!イルミ!」
「炎の美人!燃やされたい!」
「一人おかしい!!」
「もう一人の黒髪もカッコいい!!」
……最初は嫌だったものの、中々楽しいのだな
だが、そろそろ限界だ。
その時、パキィと音と共にアズの炎が消える
く「いつまで私のステージで暴れるつもりです?」
ようやく来た……
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猫宮 - そうですか!ありがとうございます!かっこいい系の夢主ちゃん設定好きなんですよ! (2019年12月11日 7時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 猫宮さん» どっちが『可愛い』と聞かれればくろむちゃんの方が可愛いです!夢主ちゃんは『かっこいい』ですかね! (2019年12月10日 23時) (レス) id: cf5f89401f (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 猫宮さん» 好みですか!よかった!リードくんかっこいいですよね!私も好きです! (2019年12月10日 23時) (レス) id: cf5f89401f (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - 夢主ちゃんってくろむちゃんと比べるとどれくらい可愛いの? (2019年12月10日 20時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - この小説いろいろとまじ好みです!リードくん好きすぎてやばい!更新頑張ってください! (2019年12月10日 20時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリス | 作成日時:2019年7月25日 11時