人間と悪魔のお話(Part2)

61話 ページ20

二人がまだ騒いでいると、放送がかかる

「あ〜皆さんどうもー
さぁ！本祭も終了まであと少し！！
みんな楽しんでるかなー？

では！本部から重大発表！
師団披露、投票の集計がでましたー！

只今より！順位を発表します！

師団披露！！最優秀師団はーー…」

『……さぁ、表彰式に行くぞ』

リ「そうだね、行こっか！」

ジャ「お前〜！覚えてろよ〜」

『早くしろ！！』


後夜祭になり、表彰式の為皆が「悪魔学校講堂」に集まる

「師団披露！最終行事！

優勝師団表彰式を始めます！

プレゼンターは我らが会長！アザゼル・アメリ！！」

アメ「皆ご苦労だった。

今年も最大で賑やかな披露になったことを嬉しく思う！

では、早々に表彰へ移ろうッまずは第3位ッ！！」

どんどんと順位が発表される、そして最後に特賞が発表される

アメ「それでは最後、皆準備はいいな

2日間師団披露その中で最も評価された第一位の師団だ！

皆で彼らの栄誉を称えよう！

栄えある特賞は、放送師団！！」

「一位はてっきりあの師団だと思ってたよ！」

「花火な！」

私たちは特賞を取らなかった。まぁ、仕方なかったのだが


入「選外…ですか」

「君達の団長が起こした事件性を考えると、披露を正当に評価することはできない…分かってくれるね」

入「はい」

『……』


ク「すごいねー」

『そうだな』

イルマは特賞を狙っていたのはわかる。

イルマを横目で見れば、少し悔しそうな顔をしていた

入「特賞…とりたかったな…」

ボソッと呟いた言葉を私は、聞こえいないフリをする

やはり、とりたかったのだな…

「では、閉会…え？」

カ「粛に。本来ならここで閉会だが…一点。報告がある

今回の師団披露は例年に比べ特にトラブルが多かった

その中で、教師に報告せず…自分たちだけで危険から派手な披露を成し遂げた師団がある」

明らかに此方に言ってるな

カ「本来、懲罰すべき案件だが…学校中から得た圧倒的な支持を無視するのは師団披露の方針に背く

よって…教師陣で討議した結果…新たに賞を設けることにした

『トリッキーで賞』

賞品は代表者1名の位階を１昇格させる」

まさかの賞で皆の声があがる

カ「こんな賞を獲る馬鹿どもを皆で嘲笑ってやろう

さっさと上がってこい

魔具研究師団 」

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