初雪・ニ ページ3
何もできずに固まってしまったA
とりあえず近くにあった本を手に取り
読むふりをする
そんなAを不思議に思った者が一人…
レ「いつまでそこにいるんだよ」
急に話しかけられて驚く
「えっ…」
どうしよう…話しかけられてしまった…
ていうか あんたがその本持ったままだから
ずっとここにいるんでしょーが‼
そんな気持ちをおさえながら言葉を返す
「ここにいちゃ駄目なの？」
ちょっと強気に返してみると、
彼はムッとした表情で答える
レ「お前の持ってる本が読みたいんだよ
返すなら返す 、借りるなら早く借りろ！
こっちは寒いんだよ‼」
広い図書室に低い声が響き渡る
Aはびっくりして その場から一歩
後ずざった
「じゃあ、レイの持ってる本貸してよ。
それ私が読みたいやつなんだけど？」
目線をその本に向け、そう答えた
Aは少し拗ねたようだった。
沈黙
窓からは今年初めての雪景色が広がっている
レイからはいつもの睨むような顔は消えていた
レ「……だったら早く言えよ…」
目線を逸らしレイは答えた
下を見ると 探していた本が差し出されていた
黙ってその本をとると自分の持っていた本を
代わりに渡す
「………ごめん…」
とても気まずい雰囲気だった
レ「………………俺も怒鳴ったりしてごめん」
そういってAの頭に手を置く
ぐしゃ、と一回撫でると、そのまま
扉の方へ歩いていった
「…レイ！今度一緒に本読もう？」
彼は一瞬驚いた顔をしたが、
わかったと、言ってくれた
顔は少しだけ笑っていた
ドキドキとなる心臓を落ち着かせ、
何やってんだ、私、
何やってんだ、私………
無意識に約束してしまった事を後悔したが、
でもちょっと、良かったな
と思った
謝った時も、約束した時も、
怖い顔じゃなかった。
レイと仲良くなれて少し嬉しくなった
初雪の日、これはいい想い出になると思っている
初雪の日…終わり
多分続く……
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暁ーあかつきー - この！作品も好きになりましたし！w (2019年2月1日 21時) (
レス) id: 70381ab19d (このIDを非表示/違反報告)
暁ーあかつきー - はじめまして！面白いです！アニメ始まってから小説増えて嬉しいです！このも作品も好きになりましたし。応援させていただきます！ (2019年2月1日 21時) (レス) id: 70381ab19d (このIDを非表示/違反報告)
アリザ - ありがとうございます！ (2019年1月19日 21時) (レス) id: e093e219ff (このIDを非表示/違反報告)
約ネバ - 私もレイ大好きよ！更新頑張ってね♪ (2019年1月19日 17時) (レス) id: bd44181088 (このIDを非表示/違反報告)
アリザ - わー！！ありがとうございます！ (2019年1月7日 0時) (レス) id: fe363d84ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリザ | 作成日時：2019年1月6日 21時
