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『――威張ってるけど、普通に悲しいなぁ…』
上を向いて、込み上げてくるものを抑える。
何処かへ置いてきたはずの、涙はやむことを知らない。
『なんで、ここ数日で何度も泣くことになるんだよっ…』
凛月くんと会ったとき、今。
ここ数日で何度か――いや、何度も泣いている。
『――もう、泣くのはやめにしたはずでしょ。燈咲A』
いちごや、――あ、れ…?
いちごがアメリカへ飛んでしまう前に、一度大泣きした記憶が、少しだけ、残ってる。
なんで、泣いたんだっけ。なんで、大泣きしたんだっけ。
『…ま、いっか』
忘れたんだから、どうでもいいことなんだろう。
このまま忘れたことでいいや。
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七種茨 Side ―――――――――――――――――――――――――――
――あれから、漣ジュンと燈咲Aはまるで何処かで既に知り合っていたようにレッスンを積み重ねていった。
さすがに最初は息が中々合わなかったものの、二週間程経てば人前に見せても恥ずかしくならないほどに息が合うようになっていた。
「――順調なようですね。ジュン」
「あー…、まぁそうっすね」
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作者名:亜莉須 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/arisu2wrwr3/
作成日時:2020年3月9日 18時