十九話目 ▽ ページ21
『このゲームの世界はいつ終わりを告げるのですか。それがわかれば、なるべく余裕を持たせてゲームを終わらせたいのです。』
嘘。
Snp「・・・OK。分かったよ、聞いておく。」
『・・・このまましんぺいさんは此処にいますか？』
Snp「え、いるけど。」
『ならば、鬱さんに「先に帰る」と伝えておいてください。』
Snp「・・・うん。分かった。」
『お願い致します、それでは。』
ｶﾞﾁｬ
…………….ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ!!!
息が切れても、ずっと。ずっと走り続けた。
今は誰にも会いたくなくて、誰とも話したくなくて。
だからずっと走った。
メイド「あ、お帰りな・・・」
メイドさんの言葉も聞きたくなくて。
父「どうし・・・」
安心するお父さんの声すらも何故か、聞きたくなくて。
ｶﾞﾁｬｯ!!!
…….ﾊﾞﾀﾝｯ!!!!!
閉めた自室の扉に寄り掛かり、誰にも聞こえないように。声を殺して。泣いた。
分かっていた。このまま引きずっていたらダメなんだって。それでも、行動に移せなかった。
そして、しんぺいさんに言わせてしまうという最悪であろうことまで引き起こしてしまった。
ｺﾝｺﾝ
母「A・・・？お話、しましょ・・・？」
『お母様・・・』
もし、私が此処で扉を開ければお母さんに頬をたたかれてしまうのだろうか。
それは嫌だな。
でも、これ以上。気持ちをためたくない。
ねぇ、お母さん。助けて、私を暗闇の中に一人にしないで。
母「・・・・・それじゃ、このままお話はどうかしら？」
『・・・・それでもいいなら。』
母「！・・・んふふ、ありがとう。A。
あのね、私ね。このゲームかは分からないけど、昔のヒロインだったの。」
『え・・・？』
お母さんが、ヒロイン・・・・・？？？
母「昔の私はやりたい放題で、悪役さんにも迷惑を掛けてしまった。そのことに気づいてからたくさん泣いたわ。“貴方にはやるべきことがあって、それを邪魔してごめんなさい”って。謝っても戻るわけじゃないのにね。
＿＿多分、それが原因になってしまって悪役令嬢の母親役になってしまったのよ。私のせいで本当にごめんね？」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ううん、お母さんは悪くない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 476人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜莉須(プロフ) - 瀉天さん» ツールという、左から五番目のマークを押すとデカ文字や、LINE風のチャットなどのものがあります。其方で操作しています。 (2020年8月28日 14時) (
レス) id: 9b8c47a982 (このIDを非表示/違反報告)
瀉天 - お話と関係ないんですが、真ん中に文字を打ったり、文字を赤くしたりするのってどうしたらできますか？ (2020年8月27日 22時) (レス) id: 1be723e7db (このIDを非表示/違反報告)
亜莉須(プロフ) - まちゃーさん» え、それは本当ですか…？私の方からはオリジナルフラグが消えておりますが…。再度確認御願い致します。此方の方でも再度確認を致します。 (2020年6月20日 14時) (レス) id: 9b8c47a982 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃー(プロフ) - あの...すみません、ミスだとは思うのですがオリジナルフラグがたったままになってしまっています... (2020年6月20日 12時) (レス) id: 7c62edc13f (このIDを非表示/違反報告)
亜莉須(プロフ) - Yui#923604さん» 有難う御座います！励みになります！ (2020年3月13日 15時) (レス) id: 9b8c47a982 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：亜莉須 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/arisu2wrwr3/
作成日時：2019年12月29日 17時
