八十一話 B7 ページ46
気持ちを切り替えて、私はレイとともに部屋を出た。
『――最下層の彼女はいけにえとなりました。
――皆様、各フロアにてご準備を。
――ここから先はプレイエリア。
――ゲートが開かれます』
なんて仰々しい放送と鐘の音の後、エレベーターに乗り込んだ私たち。
そのまま上へあがった乗り物だったが、上昇はすぐに止まった。
B6についたのだ。
「エレベーター、止まっちゃった」
「一回一回エレベーター探して上の階に辿り着けってことかな?」
そんな会話をしながらエレベーターを出ると、
すぐそばにハエのたかったゴミ箱。
思わずしかめっ面になってしまう。
レイはそんなことより、この路地裏のような、
まるで外にいるようなフロアの作りに気がひかれているようだ。
「ちゃんとごみ処理しなさいよ……」
『あー、ノアってズボラなところあったしな』
ザックが思い出すように斜めに目線を向けながら呟く。
その言葉には納得だ。
でも、流石にお風呂には入ってるよね?
……え、入ってるよね?
……
でも、あの感動な場面で「汚いから離れろ」なんて、
さすがに空気の読めない発言をするのは気が引ける。
ノアがちゃんとお風呂に入っていることを信じよう!そうしよう!
「A、じっとしていても仕方ないし、もう少し奥に行ってみよう?」
「そうだね、でも物音とかには注意してね。
どこに何がいるかわからないから」
「誘拐犯とか?」
「そうそう」
くだらない会話をしながらずんずん進む。
そして。
「ここ、本当に建物の中……?」
「いい感じに壁はさびてるし、床も地面っぽいね。
あ、奥には黄色い看板的なのもたってるよ」
『あんな遠いの良く見えるな』
[この体はどうやらブルーライトをあまり浴びてないらしい。
目が驚くほど良いよ。遠くまではっきり見える]
手に持っていたメモにまたまた手早く文字を書いて見せる。
その動作を見たレイは、やはりそのまま黙っていなかった。
「さっきからメモに何を書いてるの?」
「目についたものを片っ端から書き込んでる。後々必要になるかなーと」
そういいながら別のページに書いた、
先ほどの放送内容の走り書きを見せたりする。
「このフロアは、どこもカギがかかってるし、
細くて暗い道も多いし、迷いそうだっていうのもある」
「つまり地図を作るの?」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
91人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玲瓏なる蒼玉(玲玉)(プロフ) - フィフティーン(fifteen)は15歳で、50歳はフィフティー(fifty)ですよー。 (2021年7月25日 7時) (レス) id: 5a18d9bf53 (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏なる蒼玉(玲玉)(プロフ) - はじめまして、玲玉です。面白くてハラハラドキドキしながら読ませてもらっています。69話を読んでいて気付いたのですが、夢主の合計年齢は13+10+7+20=50歳のはずですよね? それが69話の作中で「私の合計年齢知ってるか、フィフティーンだぞ」と15歳になっていますよ。 (2021年7月25日 7時) (レス) id: 5a18d9bf53 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣華(プロフ) - アドバイスありがとうございます。誤字に関してはもう一度読み直して修正します、すみません。矛盾点は、私も探してみたのですがわからなかったので、どのあたりが矛盾しているのか教えていただけるとありがたいです。名前が変わるのは、主人公のことでしょうか? (2018年8月28日 22時) (レス) id: 9adbf105ee (このIDを非表示/違反報告)
街灯 - 色々誤字ってますよー。神を髪とか、その他諸々。それと、話の内容が矛盾しまくっています。名前もいきなり変わって訳がわかりません。ただでさえ殺天は少し分かりづらいものなのでもう少しちゃんとした説明や補足が必要かと思います。 (2018年8月28日 18時) (レス) id: 7d4c9e6c72 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣華(プロフ) - ツナマヨさん» その反応と、もう一つで迷ってます。どっちの展開も捨てがたい…… (2018年5月4日 20時) (レス) id: 9adbf105ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:瑠衣華 | 作成日時:2018年4月2日 13時