六十八話 荷造り ページ33
大体の情報交換を終えた私たちは、
とりあえず翌日まで自由時間となった。
もう時間も遅いから、リーファはすぐ寝たようだ。
私も、いつビルに行くかわからないので
ビルへ行くための持ち物を整理して寝ようと思ったのだが、
「そもそも何持ってけばいいの」
というわけで、困ったときのザックさんにヘルプを出した。
リーファには昨日徹夜させてしまったので頼みづらかったのだ。
別に一泊とかするわけじゃないから着替えなんかはいらないだろうが、
持っていた方がいいものはありそう。
しかし、私が思いつくのはハンカチとティッシュのみ。
これは助けを求めるしかないだろう。
ザックは「別に何も持ってかなくていいだろ」などと
面倒臭そうにぶつぶつ言っていたが、最終的には手伝ってくれた。
睡眠時間を削っても付き合ってくれるあたり、
なんだかんだ言って優しい。
「別に行かなくてもいいと思うけどなぁ」
私がバックに詰めた大量の非常食を出しながら、
ほとんど独り言のようにザックが言う。
私がビルに行くことをまだ渋っているようだ。
「これは私の自己満足でもあるから。謝らないときが済まないの」
その非常食をザックの手から取り上げてまたバックに詰め込む。
「ノアが殺人鬼になったことを後悔してなくてもか？」
ザックはまたバックから非常食を出して問う。
「後悔してるのはノアじゃなくて私」
またバックに詰める。
「ノアが後悔してないんだったら謝る必要もないだろ」
「必要とか、そういうもんじゃないの。
あとさっきから非常食取り出すのやめてくれない？」
「いや、いくらなんでも多すぎるだろ、飯だけで三キロはあるぞ」
「いいじゃん、お腹すくじゃん！
何時間居る羽目になるかわかんないし」
「だからってこの量はない、限度ってもんを知れ！」
「たったの三人分×三食分だよ！」
「それだけで大型リュックが埋まるんだよ！」
「やっ、ハンカチティッシュ以外で思いついた私の持ち物がぁああ！」
問答無用で取り上げられた。
「……まぁ、聞くだけ聞いてみるつもりだけど」
「あ？なんか言ったか」
「別に取り上げなくてもいいじゃんって言っての」
「取り上げないとまた勝手に入れるだろうが」
「よくわかってらっしゃる」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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玲瓏なる蒼玉（玲玉）(プロフ) - フィフティーン（fifteen）は15歳で、50歳はフィフティー（fifty）ですよー。 (2021年7月25日 7時) (
レス) id: 5a18d9bf53 (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏なる蒼玉（玲玉）(プロフ) - はじめまして、玲玉です。面白くてハラハラドキドキしながら読ませてもらっています。69話を読んでいて気付いたのですが、夢主の合計年齢は13+10+7+20=50歳のはずですよね？ それが69話の作中で「私の合計年齢知ってるか、フィフティーンだぞ」と15歳になっていますよ。 (2021年7月25日 7時) (レス) id: 5a18d9bf53 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣華(プロフ) - アドバイスありがとうございます。誤字に関してはもう一度読み直して修正します、すみません。矛盾点は、私も探してみたのですがわからなかったので、どのあたりが矛盾しているのか教えていただけるとありがたいです。名前が変わるのは、主人公のことでしょうか？ (2018年8月28日 22時) (レス) id: 9adbf105ee (このIDを非表示/違反報告)
街灯 - 色々誤字ってますよー。神を髪とか、その他諸々。それと、話の内容が矛盾しまくっています。名前もいきなり変わって訳がわかりません。ただでさえ殺天は少し分かりづらいものなのでもう少しちゃんとした説明や補足が必要かと思います。 (2018年8月28日 18時) (レス) id: 7d4c9e6c72 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣華(プロフ) - ツナマヨさん» その反応と、もう一つで迷ってます。どっちの展開も捨てがたい…… (2018年5月4日 20時) (レス) id: 9adbf105ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠衣華 | 作成日時：2018年4月2日 13時
