五十三話 考え直し ページ17
あれ、このままだとビルに行く前に″興奮″
終わっちゃいそう……と思った今日この頃。
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「ねぇねぇ聞いてちょうだいリーファたん!」
「たん?……何でしょうか」
呼び方に首をかしげたが、リーファは気にせず話を促した。
眼はテレビの甘味紹介コーナーに向いていたが、私も気にせず話す。
「今日レイと会ってきた」
「はぁ……そうなんですか!?」
リーファはテレビを見ながらぼうっと聞いていたせいか、
やや反応が遅れて振り返った。
「やりましたね、流石です。どうやったんですか?
ダニーに近づいて紹介してもらったんですか?」
四つん這いのまま詰め寄られる。
無意識でやっているのだろうが、上目遣いでとてもかわいい。
世の中理不尽だ。
自分のかわいいとはかけ離れた顔を思い浮かべ嘆く。
美人の方がまだ近いけど、
はっきり美人と言い切れるほど美人でもないという……。
じゃなかった、今は顔のことなんてどうでもいい。
「いや、あれ以来ダニーと接触がないのはリーファも知ってるでしょ」
「……でも、じゃあどうやって?」
人差し指を口に当てて考え出すそのしぐさも、
ぶりっこがやればキモイで終わるのに、なんで様になってるんだよ。
羨ましいな畜生。
「実は、たまたまなの。偶然病院前で会って……」
「ああ、そうなんですか」
ちなみにここまでの会話でリーファの表情はほとんど変わっていない。
そのため微かな筋肉の変化で感情を読み取らなければならないのだ。
まぁ、声色で大体わかるのだが。
表情と反比例するように、
声には抑揚も強弱もあって感情がストレートに表現されている。
声優になればよさそうだ。
それか、レイに負けないほど人形みたいな顔だから、
二人がそろってドールズという名前を付けて売り出す。
冗談だけど。
「どうするんですか?」
「このまま仲良くなって、付き添いとして……」
いや、それじゃあ私も人を殺さなくちゃいけないから、それはダメだよな。
訂正しようとする私を抑え、リーファは言った。
「そうなると、レイにはA様に依存してもらうのが手っ取り早いです」
「はい?」
素っ頓狂な声を上げる。
依存って、穏やかじゃないな。
「依存でもしない限りレイは付き添いを所望しない。
ですが、今の状態の彼女が依存などほぼ不可能でしょう」
「……確かに」
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玲瓏なる蒼玉(玲玉)(プロフ) - フィフティーン(fifteen)は15歳で、50歳はフィフティー(fifty)ですよー。 (2021年7月25日 7時) (レス) id: 5a18d9bf53 (このIDを非表示/違反報告)
玲瓏なる蒼玉(玲玉)(プロフ) - はじめまして、玲玉です。面白くてハラハラドキドキしながら読ませてもらっています。69話を読んでいて気付いたのですが、夢主の合計年齢は13+10+7+20=50歳のはずですよね? それが69話の作中で「私の合計年齢知ってるか、フィフティーンだぞ」と15歳になっていますよ。 (2021年7月25日 7時) (レス) id: 5a18d9bf53 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣華(プロフ) - アドバイスありがとうございます。誤字に関してはもう一度読み直して修正します、すみません。矛盾点は、私も探してみたのですがわからなかったので、どのあたりが矛盾しているのか教えていただけるとありがたいです。名前が変わるのは、主人公のことでしょうか? (2018年8月28日 22時) (レス) id: 9adbf105ee (このIDを非表示/違反報告)
街灯 - 色々誤字ってますよー。神を髪とか、その他諸々。それと、話の内容が矛盾しまくっています。名前もいきなり変わって訳がわかりません。ただでさえ殺天は少し分かりづらいものなのでもう少しちゃんとした説明や補足が必要かと思います。 (2018年8月28日 18時) (レス) id: 7d4c9e6c72 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣華(プロフ) - ツナマヨさん» その反応と、もう一つで迷ってます。どっちの展開も捨てがたい…… (2018年5月4日 20時) (レス) id: 9adbf105ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠衣華 | 作成日時:2018年4月2日 13時