[ドリフターズ]異世界だけどまぁ冷静にツッコミしていけばいける気がする

冷静に対応してみよう ページ1

「はぁ…今日もめっちゃ人切ったー………」

Aは白衣と首から下げていた名札をカバンにしまい、伸びをしながら病院を出た。

12時45分


「さぁー明日は休みだー！！！」

ポニーテールを左右に揺らして、踊っている。
傍から見れば変人である。


「ただーいまー。さてと……コンビニ寄るの忘れてたな…」

Aはすぐに家を出て、コンビニに向かう。




もし、この時。あらかじめコンビニに寄っていたら


もし、この時。誰かと話していたら


こんなことにはならなかったかもしれない。









「…………………？」

真っ白な壁がずっと先まで続く廊下。
床も白く、雪でも降ったかと思うほど視界には白しかなかった。


しかし、この廊下の真ん中には1人の男が座っている。
どこかの受付のような机のようす。

Aは困惑して、とりあえず


「あ、ここどこですか。」

と、ぶっきらぼうに叫んだ。

男は見向きもせず、書類に何かを書き留めている。
普通なら喚いたり、怒ったり、聞き返すものだが、Aは静かに待った。


そして、男の近くの壁にはドアがあることに気づいた。Aは男のことなど気にせず、ドアの近くまで寄った。


その途端に、ドアが黒い渦のようなものに変わり、Aを飲み込もうとした。


「………おん？」


Aはいたって冷静だ。



______________________________




「……はっ！！ここは誰！私はどこ！！あ、間違えた。」


目が覚めるとAは草むらの上でうつ伏せになっていた。

辺りを確認するためAは座った。

「え、ここどこ。まじでどこ。森の中なのかな？おん？」

辺りを見回すが誰もいない。
木々が風によって揺れ、葉っぱが重なる音がAの孤独感を表していた。



Aはとりあえず立ち上がり、歩いてみることにした。




「………足音…誰かいる？誰か、いますかー！！」









やや低い声が上から聞こえた。

？「誰でしょう。」
「おっと、イケメンな声が上から聞こえる。……木に登って何してるんですかそこのイケメン君。」

？「いけめんとは誰ですか？とにかく……あなたは？」

「Aです。医者です。こんにちは、イケメン君。あなたの名前は？」


与一「那須資隆与一でございます。」

「与一さん！こんにちはー。あの、そろそろ首が痛いので降りてきてもらえますか？」

イケメン！→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す