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[太輔side]





北山の誕生日会だって言って
何週間も前から楽しみにしてたのに
俺が体調を崩してしまったせいで
Aは誕生日会には行かなかった。







藤「ほんとごめんな」




「ふふ どうしたの〜?」




藤「だって楽しみにしてただろ?」






どこが痛いとか熱があるとか
そういう訳ではないんだけど
なんとなくちょっとだるくて。






「この間まで 行かなくていいだろ とか言ってたのにどしたの〜」






いつもなら俺の腕に頭を置いて寝てるAだけど
昨日からは逆。

何となく甘えたくて。






「ふふ 太輔が1番だからいいんだよ〜」







Aの匂いって不思議なんだよな〜

同じシャンプー使ってて
同じ入浴剤が入ったお風呂に浸かってて
柔軟剤だって同じはずなのに

なんか甘い匂いがして癒される。





藤「甘い匂いするね」




「ん〜? 太輔も甘い匂いするよ〜」






A曰くどうやら俺も甘い匂いがするらしい

自分だと分からないんだけとね。






「明日で終わっちゃうね」



藤「なんでAの方がさみしそうなんだよ〜

それにまだあとちょっとあるから」




「だって太輔すごく毎日楽しそうだったんだもん」



藤「楽しかったよ」



「疲れてるのにお家でもニコニコだったしね?」




藤「家に帰ったらAがいて
笑った顔みると また明日も頑張ろって思えたんだよ」




「ふふ ありがと

さあ、早く寝よ?
ちょっとでもだるさ無くなるといいけど」




藤「うん ありがとね

明日も楽しみにしててね」




「もちろん。
楽しみにさせていただきます」




藤「おやすみ」




「おやすみなさい」





やっぱりAの匂いは特別だ

もう寝れそう




「ふふ がんばれたいすけ」








fin*

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設定タグ:藤ヶ谷太輔   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ありぴろ* | 作成日時:2019年9月14日 1時

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