偽り結婚２ 【Ryousuke.Y】

偽り結婚２『９』 ページ10

看護師
「知念さん…大丈夫です、か？」



看護師さんが病室に入ってきた。
多分大貴の声が聞こえたんだと思う。




侑李
「えぇ…大丈夫ですよ」




看護師さんにいったところで
何も変わらない。

赤の他人だしっ。



・



看護師
「何かあったんですよね？顔に出てますよ？」



暗いオーラがありますからって
看護師さんは言った。





・



僕は昔から嫌なこと、悲しかったことを人に言わなかった。





人に頼れなかった。






でも、初めて頼ったのがAだった。







・




僕が話しててもうんうん。ってうなずいて
話し終わったらそっかそっか…って頭をなでながら大丈夫だよって






元々女子が嫌いな僕が頼るなんて
夢かと思った。







でも、
Aは違ったんだ…。









・




看護師
「言ってくださいね？ストレスは溜めちゃだめですよ？」


侑李
「…はい」



・



看護師さんが出て行って
僕は眠りについた。









・









・

Aのことを思いだして
また“夢”で会いたくなったから＿＿＿＿＿＿＿

偽り結婚２『１０』＊過去編→←偽り結婚２『８』

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す