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竜side



大「あの!さっき搬送された也川塗の家族です。塗は?どこにいますか?」


看「現在処置や検査の最中です。おかけになってお待ちください」


大「分かりました。竜二、行こっか」


車を降りてから、俺はずっと大にぃと手を繋いでいた。


怖くて怖くて、泣きそうだった。


塗にぃに何があったかも、どんな状態なのかも分からない。


颯にぃがいるから大丈夫だって思うけど、やっぱり怖い。


俺が兄ちゃんたちと暮らすことになってから一番一緒にいるのが塗にぃだ。


塗にぃは俺が家で一人にならないようにって、誰よりも考えてくれていた。


昨日だって、一生懸命大にぃのために頑張ってた。


なんで、塗にぃなの?


すっごい頑張り屋で、優しいんだよ?


意地悪しないでよ……


処置室のドアが開いて、ストレッチャーに乗った塗にぃが出てきた。


竜「塗にぃ!」


看護師さんたちは一度止まってくれた。


顔中ガーゼだらけで痛々しい。


俺が絶句している間に塗にぃは連れていかれた。


緋「御家族の方ですか?」


大「はい、あの……」


ストレッチャーの後に出てきた先生が険しい顔で近づいてきた。


緋「御説明いたしますので、こちらへどうぞ」


大「あ、あの、颯馬は?」


緋「颯馬?」


大「えっと、名取颯馬……」


緋「ああ!名取か!」


先生は処置室の中に戻って行った。


先生に呼ばれて出てきた颯にぃは俺と目が合うと、笑った。






いつもみたいに笑った。

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名岡颯貴(プロフ) - ?さん» ありがとうございます!とっても励みになります!誠心誠意書かせていただきます! (2020年7月1日 23時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き楽しみに待ってます! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 5ebe61a63e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名岡颯貴 | 作成日時:2020年6月28日 16時

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