好中球でも恋してます。 (ページ9)

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ありがとう。そしてごめんね。ページ9

Aside

「ここは？あぁ病棟か。」

4989番が連れてきてくれたのか。
マクロファージさんが横の椅子に座っていた。

マクロファージ「あら、A番ちゃん目が覚めた？」

マクロファージさんがほほ笑む。
身体に巻かれた包帯は、マクロファージさんが巻いてくれたのだろう。

マクロファージ「赤血球ちゃんと4989番くんも手伝ってくれたの。呼んでくるわね。」

マクロファージさんは廊下へ歩き出すと

マクロファージ「二人とも！A番ちゃん、目が覚めたわよ！」

と、話していた。
次の瞬間、4989番が走ってきた。
何か言うのかと思ったが、無言で私を抱きしめる。

「え、、、ちょっと！？どうしたの？」

その後、口を開くと、

4989「攻撃から庇ってくれてありがとう。そして、、、、、守れなくてごめん。」

なんだ。そんなことか。
そんなこと気にしなくてもいいのに。

赤血球ちゃん「A番さぁん！大丈夫ですか！？」

聞き覚えのある声が耳に飛び込んでくると
3803と書かれたバッジが赤い帽子についている女の子、赤血球ちゃんが涙目でやってくる。

「4989番！恥ずかしいよ、、、//」

意図に気づいたのか、4989番は何か言いたげに離れた。

マクロファージ「今回、怪我がひどいから一週間くらい入院してもらうことになるけど大丈夫かしら？」

マクロファージさん曰く、怪我をしているから一週間入院しないと怪我が悪化するらしい。

「わかりました、、、。ですが、一週間身体を動かさないと体が鈍ってしまうんですが、、、」

それが不安だ。
そこで、4989番が思いもよらないことを言い出した。

4989「じゃあさ！退院したら鬼ごっこしようぜ！」

鬼ごっこは桿状核球のとき以来やったことがない。
多分、訓練が苦手な私への気遣いだろう。

「いいよ！三人ともありがとうございます。4989番と赤血球ちゃん。お願いなんだけど、お見舞い来てくれたりする？」

4989「うん、1146番達もつれてくる。」

赤血球ちゃん「もちろんです！」

「了解！じゃあ二人ともお仕事頑張ってね！」

私がそう言うと、二人は手を振り、廊下の方へ歩き出した。

心なしか安心した気がする。

あ、、、、鼻腔に行く約束のこと謝りたかった。