グッドタイミング ページ8
4989番side
マクロファージ「あらー4989番くん久しぶりねー」
赤血球ちゃん「4989番さん!おひさしぶりです!」
俺の願いが通じたようだ。
赤血球ちゃん「あれ!?A番さんどうしたんですか?」
心配そうに俺が抱えてるA番を覗き込む。
マクロファージさんは、驚いたような顔をした。
マクロファージ「A番ちゃんどうしたの?」
4989「実は、さっきの戦いで俺を庇って細菌に攻撃を喰らっちゃって、怪我しちゃったんです、、」
マクロファージ「そうだったのね、、、でも、大丈夫よ!4989番くんが運んできてくれたから、治療が間に合うわ!」
「本当ですか?」
マクロファージ「でも、衛生的な場所で治療しなきゃいけないから、赤血球ちゃんと4989番くん、着いてきてくれるかしら?」
俺&赤血球ちゃん「はい!わかりました!」
良かった、、、助かるらしい。
A番を病棟に運ぶ。
病棟のベッドでA番の治療にあたった。
頭の怪我だけ俺が手当てすることになった。
A番の髪に触れたが思った以上にサラサラだった。
マクロファージ「赤血球ちゃん、そこの薬取ったら4989番くんと廊下で待機しててくれる?」
そう言われたので、廊下で待ってることにした。
赤血球ちゃん「A番さん元気になってくれるといいですね。」
「うん、、、、そうだね。」
赤血球ちゃん「どうしたんですか?」
「いや、、、、アイツ、俺が気づかなかった細菌の攻撃から俺を庇ってくれてさ、、俺のせいで怪我しちゃったんだよね。もしかしたら元気になっても俺のこと許してくれない気がするんだ、、、」
ついに、考えていたことを吐露する。
赤血球ちゃんは思いもよらないことを言った。
赤血球ちゃん「んー、でも、そんなことないとおもいます!」
「えっ?」
赤血球ちゃん「前にA番さん言ってたんです。いつも4989番さんに助けてもらってるから絶対いつかは命を懸けて守りたい。って。だから、そんなに自分を責めないでください。A番さんは、4989番さん達が笑顔でいることが生きがいなんだと思いますよ。」
「そうだね!」
赤血球ちゃんの言う通りだ。
気持ちが少し軽くなった気がする。
マクロファージ「二人とも!A番ちゃん、目が覚めたわよ!」
俺はベッドへ走り、ベッドから起き上がったA番に抱きついた。
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作者名:ここあめ | 作成日時:2021年8月29日 20時