完璧! ページ16
Aside
4989「、、、番、、、A番!」
4989番の声で目が覚めた。
髪の毛切ってもらってる間寝てしまったらしい。
鏡を取り出し、見てみる。
うん。4989番は完璧だ。
4989「んで、お前の髪の毛結んでいい?」
「懐かしいな。」
そう言って、ヘアゴムを取り出し4989番に渡す。
4989「んーなにがいいかなぁー」
4989番は悩んでいるようだ。
そして突然
4989「あ!」
と言うと、髪の毛を結び始めた。
速い、とにかく速い。
4989「ジャジャーン!ハーフアップでーす!」
「わぁー!嬉しい!」
ハーフアップなんかしたのは何年ぶりだろう。
4989番の手先の器用さには尊敬する。
私は女だというのに不器用なので悔しい、、、、、
「さぁ!鼻腔に行こう!」
4989「オッケー!」
行こう!と思ったがなかなか歩けない。
さっきの鬼ごっこでスタミナを使ったのだろうか?
ぐったりしている私を見た4989番は
4989「えぇーもう疲れたのー?」
「うん。」ションボリ
4989「もう!今回だけだぞ!」ヒョイ
「え!何してるのぉぉぉぉ!」
4989「え?見ればわかるでしょ?お姫様抱っこだよー」
「ちょ、まって!」
4989「え、なにw恥ずかしいの?別にA番軽いから楽だし、あと俺だってかっこいいとこ見せたいし!」
そう言って4989番は笑った。
あまりにも可愛いのでしぶしぶ了承した。
一般細胞君たちの視線が一気に私に集まる。
恥ずかしすぎる。
顔から火が出てそのまま溶けてしまいそうだ。
4989「じゃあ、鼻腔まで出発進行!」
4989番は、足も速く体力があるため、
私を抱えて走り、あっという間に鼻腔に着いた。
4989「ほら!着いたよ!」
4989番は私を降ろし、足湯の方へ歩いて行った。
私を置いてったことに気が付いたのか引き換えし、
4989「ん、、どうぞ。」
と、手を差し出した。
手を上に重ねると、4989番は満足そうに進んだ。
結構大胆だ。
じゃあちょっと甘えてみようかな?
「ねぇ、、、、、4989番!もうちょっと構ってよ。」
4989番はキョトンとしてから
4989「ごめんごめん!」
と謝った。
そしてどんどん進んで行くと、足湯に着いた。
4989「ほら!行くよ!転ばないようにね!」
やっぱり4989番は優しい。
靴を脱ぐと、靴擦れしていた。
じわりと血が滲む。
4989「どうしたー?あー靴擦れね。」
4989番はよくある。と告げるとポケットから絆創膏を取り出し私のかかとに貼った。
「あ、ありがと。早くいこ!」
そう言うと足湯に足を入れた。
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作者名:ここあめ | 作成日時:2021年8月29日 20時