生き残った人と生き残らなかった人 (ページ6)

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それからは大変だった。あいつは俺と同じ学年じゃないから、弟のアルにグリフィンドールと被っている時間割を教えてもらう。

「ほんとに用があるだけなの？兄さん変なことしない？」

「大丈夫だって。俺だぜ？兄ちゃんを信じろ！」

「ジェームズだから信用できないんじゃないかな」

「だまっとけフレッド！」

「心配だなぁ……」

「アルバス、そろそろいかないと、次の授業間に合わないぞ。」

「あぁ、ごめんスコー。じゃあ、ほんとに変なことしないでね、はい、これだよ。ローズ怒らせるなよ？」

「ヘイヘイ、行った行ったぁー」

心配そうにチラチラこちらを見ている弟にヒラリと手を降って歩き出す。

「さぁ～て、情報は手には行ったしどうする？」

「とりあえず薬草学の授業には出よう、ママにネビルから告げ口されたらたまったもんじゃないぜ」

「ロングボトム教授だろ、でも、ネビルはそんなことしないよ。だろ？まあ、ジニー伯母さん、怖いもんな」

「念には念をってやつだな。お前のパパなら怒んないのに」

「でもママは怒ると怖いぜ、そんなこと言ったら、ハリー伯父さんは優しいだろ？」

「てか聞けよ、この前の夏、アルとリリーを驚かせようと、部屋にイタズラ仕掛けて、パパの書斎で成功するのを隠れて待ってたんだ、そしたらさ、パパの机の引き出しから、なんにも書いてない羊皮紙を見つけたんだよ。」

「それが？」

「ほら、前に、ジョージ伯父さんが
忍の地図の話してくれたじゃん！」

「あぁ、なんも書いてない羊皮紙で、呪文を言うとホグワーツの地図になってってやつか、でも、ジョージもハリー伯父さんも、捨てたって言ってただろ？」

「でも実は捨ててなかったら？見つけられたくないから書斎は立ち入り禁止なんじゃない？」

「おい、お前、立ち入り禁止の書斎に入り、そこの引き出し漁ったのか？わぁお、とんだワルガキだな……でも、その呪文がわかんないとただの羊皮紙じゃねーか、今度俺がジョージに聞いといてやるよ。ロクサーヌにやらせる。ジョージはロクサーヌニ大好きだからな。」

「良いよな、お前んとこのロクシーは言うこと聞くし、我が儘じゃなくて、アルは僕の事嫌ってるし、リリーはめちゃくちゃ泣き虫なんだ。」

「俺は自分のかわいい妹にイタズラしないからな。あ、おい、ジム。」

「なんだよフレディ」

「授業開始まであと30秒だ。」

二人は顔を見合わせると、

「「遅刻だぁぁーーー」」
と叫び、大急ぎで走っていった。