生き残った人と生き残らなかった人 (ページ4)

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大広間にはいる。真ん中二つのテーブルの間を通りながらマクゴナガル校長の前までやって来る。そこには椅子と、変な帽子があった。

男の先生が言う。
「呼ばれたら前に出てにてください。この帽子が、君たちを組分けます。アベッカ・グリース！」

『レイブンクロー！』

「アルバス・セブルス・ポッター」

セブは大きなため息をつく。すると彼の横に座っていたグリフィンドール生の男の子が

「まだ気にしてんのかよ、悪かったって。」
と、セブの背を叩く。

「はぁ、兄さんと同じは嫌だな。」
そう言うと、セブは椅子に向かう。

彼はセブの兄か。

帽子が喋る。列の一番前にいるためか、声が聞こえる。
『ほぉ、これは難しい、冷静さ、目的を遂行する意思の強さ、だが勇敢で友を大切にする。ふうむ、ふむ、スリザリン！』

ガヤガヤざわめく。

スリザリンのテーブルから、誰かが叫ぶ。

「英雄の息子をとったぞー」

スリザリンは大発狂だ。

「そんなに俺が嫌かよ」

セブの兄が言う。

男の先生が大きな声で次の人を呼ぶ。

「ナーシサス・ザビニ」

すごい美人だ。

『スリザリン！』

スリザリン生が拍手。
その後何人か過ぎる。

「ルシア・ベガ・A」

自分だ。どこになるのだろうか。急に不安になる。

『グリフィンドール！』

拍手される。ちらっとセブを見ると目が合う。ニコッと笑っていた。笑い返し、席に向かう。

そこにはもう、ローズがいる。

「やったわね！私たち同じよ！」

「ええ、嬉しい。これからもよろしくね、ローズ。」

組分けの様子を見ると、スコーピウスはスリザリンだったようだ。

マクゴナガル校長がグラスをチンとならす。みんなが静まる。

「さあ、さあ、１年生の皆さん、はじめまして。今日からここが第2の我が家です。2年生から上の生徒たち。今年もよく学び、よく食べ、よく寝なさい。禁じられた森には入っては行けませんよ？厳しい罰を与えます。では、組分けは終わりました。それこそ、あとはたらふく食べて寝るだけです。」

先生が言い終わると、急にお皿に食べ物が現れる。

チキンやステーキ、ポテトサラダにコーンスープ。こんなに食べたのははじめてだ。お気に入りはﾎﾞカボチャジュースだ。寮に持っていこう。ローブの中に隠して慎重に持つ。

みんなが食べ終わる。

「監督生はそれぞれの寮に生徒をつれていきなさい！」
校長がそう言うと、みんながゾロゾロと動き出す。ローズと私は顔を見合せ微笑むと歩き出した。