生き残った人と生き残らなかった人 (ページ2)

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「はぁ、」彼女はため息をつく。

窓の外を見ると、そこには子供のと別れを悲しむ親がたくさんいる。
彼女には親がいないから20分も前からこのコパーメントで電車が出るのを待ってる。

急に汽笛がなる。
もうすぐ発車らしい。ガヤガヤと人が乗ってくる。
ピューーーーー
電車が発車した。

ガタンゴトンと揺れ初めてから5分くらいたった頃、

「すみません、相席しても良いですか？」
プラチナブロンドの美しい少年がコパーメントの中に入ってきた。
「ええ、どーぞ」
彼が席に座った瞬間、
「すみません、他のコパーメントが空いてないの。ここに座っても良い？」
ふわふわの髪をなびかせて一人の女の子が入ってきた。後ろにはきれいな緑の目をした男の子がいる。

「え、ええ、私は構いません」

「ボクも。」

「そう、ありがとう。私はローズよ。ローズ・ウィーズリー。で、彼はいとこのアルバス・ポッター」

「アルバス・セブルス・ポッターだよ。よろしく」

「あ、僕はスコーピウス・ヒュペリオン・マルフォイ。君は？」

スコーピウスって面白い名前だなとか思ってたら、急に話をふられて驚いた。

「わ、わたし？ルシア。ルシア・ベガ・A。あー、よろしく。その、私、魔法界について何にも知らないの。駅は、毎年あんなに混むの？」

「君は、マグルの生まれ？ホームまで来るの、大変じゃなかった？」

緑の目の男の子が聞いてきた。

「マグル？」

「魔法界には、3つあるんだ。

人間、だからマグルのご両親から産まれた魔法使い。これが、マグル生まれ。」

「…私や、アルみたいに、片親がマグル生まれなのが、半純血。そして、」

「そして、僕みたいに両方の親が純血なのが純血。でも、家柄なんて関係ないんだよ」

「あら、あの有名なマルフォイ家の御子息がそんなこと言うなんて」

「もちろん僕の家系は素晴らしいし、誇りを持っているさ。それは僕に喧嘩を売ってるのかい？」

雰囲気が険悪になってしまった。純血と半純血は仲が悪いのかな？
ともかく、仲裁に入らないと、

「「あの、」」

あ、セブルス君と被っちゃった、

「ど、どうぞ、」

「あ、はい。」

彼は話始める。

「わからないことがあったら何でも聞いてね、」

「ええ、私はマグル生まれのようだし、たくさん質問させてもらおうと思う。早速だけど、ホグワーツは寮だと聞いたんだけど、みんな1つの寮で寝るの？」

「「まさかぁ！」」

さっきまで言い争っていた二人が声を揃えた。