要望 ページ46
「もっと、…」
『もっと?』
エースが気恥ずかしそうに、もじもじとしながら何かを言いたそうにしている。
「もっとお前を見せてくれよ!」
『?』
「そうだぞ!Aは自分のことをあまり話さないじゃないか」
それは、私が女と知られない為、ボロが出てしまわないように…
関わらないのが良策だと考えていたから。
『ごめんね』
「ごめんじゃなくってさ!もっと頼ってくれてもいいし、もっと…」
「エースはこう言いたいんじゃないか? もっと仲良くなりたいって、な」
なかなか言い出せないエースにトレイ先輩は助け舟を出した。
助け舟とエース本人が本当に思っているかどうかは別だが。
『…ははっ、そうだね。僕もみんなのこともっと知りたいって思ったよ』
「じゃあ…!」
『これからはたくさん外に出ようと思うんだ。でもみんなももう知っている通り、僕のユニーク魔法は反動で眠っちゃうから、助けてほしい』
見かけたらそっとベッドへ運んでほしい、と。
「ああ!それくらいお安い御用だぜ!」
「ねえねえ、それだけじゃ物足りなくない?」
『え、ええっと…じゃあなるべく談話室にいるようにする…』
もっと、もっと、と要求された。
「授業も一緒に行こうぜ!前にリドル寮長とは行ってたくせによー」
『いや、あれは仕方なく…』
「飯も一緒に食おうぜ!」
『う、うん…』
「タルトばっかり食べてないか見張っておいてくれ」
要求は続いた。
さすがに今度一緒に風呂行こうぜ、と言われたのは断ったが。
『わかったから!もうみんなと一緒に行動するから!』
(みんなが満足そうに見ている中、ようやく私はマロンタルトにありつけた)
73人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とまきち(プロフ) - 警察官さん» ご指摘ありがとうございます。確認ミスでした。修正済です。 (2020年4月27日 14時) (レス) id: d35989c5b0 (このIDを非表示/違反報告)
警察官(プロフ) - ピーッ! 今すぐにオリジナルフラグを外しなさい! これ、違反作品ですよ! (2020年4月27日 13時) (レス) id: 5b2b5dccb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:とまきち | 作成日時:2020年4月16日 14時