4.膝枕 ページ5
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「え、えーっとごめんなさい……ど、どちら様でしょうか?」
思わず踏んでしまったので謝ったがその子は寝息を立てて寝ていた。それが逆に怖くなり思いっきり揺さぶる。
「……ん…だれ?」
「それこっちのセリフ。何でこんなところにい
るの?」
「……ねむいから」
その子はあくびをしながら目を擦る。男の子の顔は暗くてよくわからないが目が赤いことだけはわかった。
「……で、だれ?」
「桜井A」
「……知らない」
「あなたは誰?」
「……さくまりつ」
(あ、隣の席の子だ!)
一人で納得してうんうんと頷いているとと不気味なものを見るような目をされたのでとりあえず笑っておいた。
「教室に行かなくていいの?」
「……うるさくて、ねむれないからやだ」
(小学校一年生にしてはとても大人びているなぁ……)
確かに教室はとてもうるさい。私のクラスが悪いのか何なのかよく分からないけど先生が話している間もやりたい放題だ。
「そうか……じゃあどうしたら教室まで行ってくれる?」
「じゃあ、ひとこともしゃべらないでひざまくらして」
「はい?」
「ゆかいたいから」
こいつは……床に直に寝るのが痛いから私に膝枕しろと言っているのか……
(……仕方ない……やってやろうじゃないか)
私は覚悟を決めて床に座り込んだ。
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鏡の花(プロフ) - また更新してくれて嬉しいです! (2019年8月21日 21時) (レス) id: d916b0ff64 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 更新停止になったのは悲しいです...また気が向いたら更新してください!楽しみにしてます! (2019年3月23日 13時) (レス) id: 4a6cf1e43a (このIDを非表示/違反報告)
真波(プロフ) - ゆうさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません!みんなの幼い姿を想像するのにハマりそうです 笑 作者の想像と妄想でできた小説ですが楽しいんで頂けたのなら嬉しいです。これからも頑張ります!コメントありがとうございました。 (2018年3月12日 20時) (レス) id: 4aade03a43 (このIDを非表示/違反報告)
真波(プロフ) - とうみさん» コメントありがとうございます!返信遅れてしまい申し訳ありません!みんなの幼少期……見てみたいですね!笑 ほぼ私の想像でできていますが可愛いと言ってもらえて嬉しいです!更新頑張ります! (2018年3月12日 20時) (レス) id: 4aade03a43 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 皆が幼くて可愛い!!これからも頑張って下さい! (2018年3月10日 10時) (レス) id: d40a3fdf4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真波 | 作成日時:2018年3月1日 21時