狼くん03. ページ3
目の前に差し出されたノート。
そして…私の頭は軽くパニック状態。
「…あかん？」
そんな藤井くんの声が聞こえて。
心の中でびくっとする。
藤井くんのノートを私が書くなんて…想定外やねんけど。
それに…書かへんかったらほんまに殴られそうやし。
でも書いたら書いたで「字汚いねんけど」とか言われて殴られそう。
でも…書かへんくて殴られるより、
きっちり書いて殴られる方が気持ちは楽やんな。
『あ…ええよ』
そう思った私は藤井くんのノートを受け取ってしまった。
受け取ったからには書かなあかんよな。
私は急いで藤井くんのノートを開く。
うわ…何も書いてへん。真っ白。
そんなことを思いながら急いでシャーペンを持つ。
なるべく綺麗な字で板書をした。
.
お昼休み。
屋上で菜奈と昼食。
そんな菜奈は私の目の前でひたすら笑っている。
「あはは！Aめっちゃおもろいやん！」
『やってさ…受け取らんわけにはいかんかってんもん！』
そう言うとまた再び爆笑し出す菜奈。
私は菜奈に一限目の出来事を事細かく話して。
私の話を聞いた菜奈は笑い始めるし。
「てゆうか、何でAにノート渡したんやろね」
『…たまたま私が前の席で、
私やったら書いてくれそう…とか思ったんちゃう』
私がそう言うとどこか納得いかなさそうな顔をする菜奈。
いやいや…この理由以外ないやろ。
「もしかして…Aのこと好きやったりして！」
『絶対ないないない！そんなわけあるか！』
意味不明なことを言う菜奈にただただ慌てる私。
菜奈はいつも突然に爆弾発言をするから焦る。
「それより…藤井くんにノート返したん？」
『あああ…忘れてたわ』
それと同時に…藤井くんにノートを返さないといけない地獄。
…放課後が地獄や。
改めて…藤井くんのノートを書くということの重みを知った。
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りってぃ(プロフ) - 有香さん» ありがとうございます。頑張ります。 (2018年5月24日 16時) (
レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - はい！ (2018年5月22日 16時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 有香さん» ありがとうございます。読者様のペースについていけるように頑張ります。なるべく早く書きたいなぁ…と思いながら頑張りますね。 (2018年5月22日 16時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 良かったです！りってぃさんのペースで(●'д')bﾌｧｲﾄです！ (2018年5月21日 18時) (レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - 有香さん» あわわ…そう言ってくださって本当に嬉しいです。私自身も続編作りたいなぁ…と思っていたのですが、もう一つの作品の続編を作ることになって。そちらの作品も大好きですが狼くんの方も書きたかったのでそう言ってくださる人がいて嬉しいです。頑張りますね。 (2018年5月21日 17時) (レス) id: b7b6eb2e08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りってぃ
| 作成日時：2018年2月17日 11時
