ハウス45. ページ1
望さんと付き合ってから色々あった日々。
望さんと初デートをしたり大毅くんと照史くんに付き合っていることがばれてしまったり。
そんな日々を過ごしているうちにもうすぐ春を迎えようとしていた。
「もうすぐ春やっていうのにまだ寒いやんか!どういうことやねん!」
あれから私たちの生活は何一つ変わっていない。
"も〜!半袖着たの失敗やったやん〜!"と言いながら洗濯物を干す照史くんは相変わらずこの家の頼れる長男だ。
「えっと…この食パンにマヨネーズを塗って……」
そんな生活の中で少しだけ変わったことといえば、最近大毅くんが料理をし始めた。
キッチンでスマホを見ながらサンドウィッチを作る大毅くんは寒いのにも関わらず半袖を着ていて相変わらず元気だなと思った。
"花嫁修業するねん!"と言って急に料理をし始めた大毅くんに驚かされたのを今でも思い出せる。
嫁…じゃなくて夫のような気がするんやけどな。
「A!見て見て!サンドウィッチできた!!」
『おぉ、美味しそうやね』
「特別に味見させたる!ほら!あーん!」
『いや…ちょっ……』
少し大きめのサンドウィッチを強引に差し出してくる大毅くん。
そんな大毅くんに少し戸惑っているといつの間にか隣に望さんが立っていた。
「うっわ!望の顔こっわ!!」
「ただパンに具材挟んだだけで自慢すんな」
私の前に立った望さんに"きぃいいい!"と怒った様子の大毅くん。
そんな大毅くんは"Aに食べてもらいたかったのに!"と少し拗ねているみたいだった。
「俺は将来料理ができる男になるねん、望と違ってな!」
「要するにモテたいだけやろ」
そう言った大毅くんにトドメの言葉を口にした望さん。
そんな望さんに"そ、そんなわけあるか!!"と言った大毅くんはどうやら図星みたいだ。
「おはよう〜、大毅の部屋のベッドめっちゃ気持ち良かったわ」
「なんでお前がおるねん」
「大毅と夜中に男子トークしててん、ええやろ?」
「しかもなんで泊まってるねん」
そして最近は流星くんが家に遊びに来るようになった。
気分屋の流星くんに望さんはどこか呆れた様子で。
そんなこんなで私の日常は以前よりさらに賑やかになった気がする。
私は相変わらず騒がしい四人をしばらく眺めていた。
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ブラックな少女 - 始めまして、笑いあり、ドキドキありの、お話で面白かったです!個人的に流星くんがすきでした! (2022年8月7日 21時) (レス) @page49 id: 3cbd83fd77 (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - ちゃきさん» 初めまして(^^)コメント残していただき本当にありがとうございます…!そう言っていただき嬉しいです(:_;)面白かっただなんて…ありがたいお言葉ありがとうございます…!また機会があれば書こうと思っているのでそのときはぜひ見にきてくださいね(..)! (2021年10月7日 16時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
ちゃき(プロフ) - 初めまして!毎回更新されるのを楽しみにしていたので完結してしまったのが少し寂しいですが、キュンキュンできて本当に面白かったです!このシリーズはずっと読んでいられるのでまたいつか出るのを楽しみにしてます!ありがとうございました! (2021年10月4日 22時) (レス) id: 29b8e7862d (このIDを非表示/違反報告)
りってぃ(プロフ) - manaさん» わわっ!そう言っていただきとても嬉しいです!(:_;)続編希望のお言葉まで本当にありがとうございます(..)続編の件ぜひ検討させていただきますね!また書くことになったときはよろしくお願いいたします!(';')** (2021年5月3日 11時) (レス) id: ccea52b7dc (このIDを非表示/違反報告)
mana(プロフ) - とても面白かったです!もし良ければ続編希望です! (2021年5月3日 0時) (レス) id: be6f20fff2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りってぃ | 作成日時:2021年2月21日 18時