ましゅまろガール【今日から俺は！！】

マシュマロ12個 ページ13

「ありがとう助かったわ...実を言うと」
「あぁ、女子を助けるのは男として当然だよ」

わぁ、三橋くんがすごいイケメンセリフを言ってる。案外優しい人なんだね。

「とでも言うと思ったかぁ！！俺はなァ！お前が大っ嫌いなのさぁ！！だから俺は、今からお前をぶっとばす！」

全然そんなこと無かった...。三橋くんは理子ちゃんにパンチしようとしたから、急いで理子ちゃんの前に行こうとすると 三橋くんは吹っ飛んだ。
伊藤くんの飛び蹴りが炸裂したらしい


「ごめんねぇ、理子ちゃん。こいつちょっとアホなの。」



「あ、伊藤くん！」
「ごめんね 伊藤くん。実はこれ...」
「あれ、Aちゃんの手...」


伊藤くんと目が合ったから手を振ったら、手のひらに怪我があった。あれ？気づかなかった。


「んー？あれいつのまに？」
「A！？なんで...？切れるはずじゃ...」


「だれ？」
「え？」
「見して」


いきなり起き上がったかと思うと、私の手を見る三橋くん。伊藤くんも少し目が怖い。あれ、なんかネタばらしの雰囲気じゃない...


「大丈夫だよー？これくらいすぐ治るから！」

「ちょっと忘れ物したから取りに行ってくる。」
「俺も一緒に行ってやるよ」

三橋くんと伊藤くんは明らかにギラギラとした目で建物内に戻っていく。


「え？ちょ、ちょっと待って！」
「A！手大丈夫？ごめんね！あぁ、Aのマシュマロ肌に傷が！！」
「それどころじゃないから理子ちゃん！止めに行かなきゃ！」


ハッと我に返ったのか理子ちゃんは急いで三橋くん達を追いかける。私も後を追うと、三橋くんと伊藤くんはバットで生徒さん達を殴っていた。

「やめて！三橋くん！やめてあげて！」

「女に傷をつけるやつは許さねぇ！！しかもAちゃんに！！」
「Aちゃんの可愛い肌に傷が残ったらどうしてくれんだ！！」

「その人たち！うちの生徒さんなのよ！！」


理子ちゃんのその声に徐々に力が弱まる二人。ポカーンとした顔で私たちをみる。






「「ごめんなさい...」」
なんだかすごく申し訳なくなって、2人で弱々しく謝る。









ーーーーーーーーーーーー

「道場破り？」
「そうなの。」





「何処の誰だ、うちの生徒をこんなふうにしたのは」
パパさんはボロボロの生徒さんたちを見ながら言った。

「俺」

「お前かーい！！っく、くふっ」


パパさんはいつも通りのテンションで三橋くんに絡んでいる。なんか三橋くんは不機嫌な感じ。

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