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ロー side
「あ？病人がいる？」
慌ただしく船に帰ってきたシャチとペンギンがおれの元に来るなり、そう告げた。走ってここまできたらしく、どっちも息が上がっている。
勢いよく扉が開いたときは敵襲かと思ったが………どうやら違うようだ。
「そうなんすよ！それがもう重症で！」
「
「待て、おまえら。一旦落ち着け」
矢継ぎ早に喋るコイツらを手で制し、おれはため息をつきながら読んでいた本を閉じる。
ただでさえ、今日は想定外のトラブルがあったんだ。これ以上の面倒事は極力避けてェんだが………まあ、話だけは聞いてやるか。
「落ち着いてられませんよ！早く行かないと、あの人死んじゃいます！」
「
「ハァ………お前らの話はだいたいわかった。重症な病人がいて、おれにそいつを治療してほしい。違うか？」
「「そうです！！」」
期待に目を輝かせ、口を揃えて答える2人。相変わらず、よく息が合うもんだ。
「それじゃ、早く行きま_____」
「断る」
「「えええ！？」」
「うるせェ」
おれの反応が意外だったようで、コイツらは大声を出して騒ぎ立てる。騒ぎを聞きつけて他の
別にそんなに驚くことでもねェだろう。人助けなんて海賊がすることじゃねェしな。
「だいたい、なんでおれがやんなきゃなんねェんだ。そいつを助ける義理もねェ」
「それは………まあ、そうですけど………！」
「すごく苦しんでるんですよ！可哀想じゃないですか！？」
「別に」
「ひどい！」
「
「人助けがしたけりゃ、お前たちで勝手にやれ。おれは忙しい」
話は終わりだ、とでも言うように、おれはまた本を開く。
コイツらはめげずになんだかんだ言ってきたが………無駄な努力だと悟ったらしく、しばらくすると諦めた。
まあ、コイツらのお人好しは今に始まったことでもねェけどな。
「うう………仕方ねェ。おれらでなんとかするしかないな。ベポのとこへ戻ろう」
「どんな医者でも治せないっていう病………
「！」
去り際に聞こえたシャチの言葉に、おれは本を捲る手を止めた。
どんな医者でも治せねェ病………だと？
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うさこ - 続き楽しみです (11月2日 4時) (
レス) @page29 id: acedfd8679 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？出来れば、トラファルガーローオチでお願いします🥺続き待ってます。頑張って下さいね。 (8月20日 2時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
カリリン - もう、書いていただけないのでしょうかぁ… (5月1日 19時) (レス) @page29 id: d3adcc0fb3 (このIDを非表示/違反報告)
*Noah*(プロフ) - ついに夢主を認識しましたか！キャプテンがこの後どうするのか、夢主ちゃんとどうなるのかすごく気になります！大変だとは思いますが、頑張ってください。応援してます！！ (2023年1月17日 17時) (レス) @page28 id: aaa7af5a28 (このIDを非表示/違反報告)
りりあさん。 - あ“あ”あ“あ”あ“続きまってますううう！！！！！！！ (2022年11月15日 21時) (レス) @page25 id: 60176f6c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チャシャ猫 | 作成日時：2021年8月23日 0時
