大好きだよ…【白黒無常】 (ページ12)

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9.2マーシャページ12

Aside

あぁ、手を繋ぐのってこんなに安心するんだっけ?というか…

『家綺麗…』

レ「嫁のおかげだﾊﾊ」

レオの嫁はきっと綺麗な人なんだろう…

レ「さぁ、入ろう、ママも待っている。」

『あ、うん…』

本当に来てよかったのか心配してきた…どうしよう、嫌われないかな。殴られないかな。

俺は首を横に振った。

レオの嫁なんだ、きっと天使様のような人なんだ。

レ「マーシャ、ただいま、ちょっと来てくれないか?」

マ「ふふ、おかえりなさい、靴は洗わないとダメよ？…あら、この子どうしたの?」

急いでレオの後ろに隠れた、なんか…どう話したらいいのかわからないよ…だって…

レ「拾ってきたんだ、親に捨てられた、可哀想な子なんだ。」

っ…泣いちゃダメ…泣いちゃダメ…

マ「そういう事ね…正しい事よ、レオ、何も間違ってないんだから、そんな顔をしないで頂戴?貴方はこの子を救ったの…」

レ「マーシャ…」

確かにレオは辛そうな顔をしてた、今にも泣きそうで…

『レオ…泣かないで…?』

こんな事しかできないけど、慰めたかった。

マ「この子、名前は?」

俺の前にしゃがんできた、もうレオの背中の後ろじゃない、マーシャの前

『…A。俺の名前はA』

マ「まぁ!かっこいい名前じゃない、将来はクールな女性かしら?レオもいいセンスしてるわﾆｺ」

レ「え…どうして気づいたんだ!?」

マ「当然じゃない!何年貴方と居ると思ってるの～」

『マーシャ、凄い…』

マ「あら、ありがとう♪さ、中に入って、ちょうど夕ご飯も出来たところなの!」

レ「いつも助かってる、ありがとう、マーシャ」

マ「もう、そんな事言っても何も出ないわよ？」

うーん、あれがきすって奴なのか？俺にはできなさそうだ、口を顔につけると何かいい事があるのかな？

『レオ、俺もやる』

レ「ん?何をだ?」

俺のとこにしゃがんできた、
だから俺はレオの頬にきすをした。

マ「あらま～♪」

レ「おっびっくりしたじゃないか～!Aもパパに甘える時期か～?」

『ううん、甘えない、やりたかったからやっただけ…』

レ「そ、そうかぁｼｭﾝ」

マ「レオ、まだ1日目、これからよﾆｺ」

レ「そうだな、これからだﾊﾊ」

あれから夕ご飯も一緒に食べた。
レオとマーシャはすごく優しくて

本当の親ってこういう物なのかと実感した。

いつかパパって…ママって言えるようになりたいな…