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『なんで私がパシられなきゃいけないんだよ〜
』
学校も終わり、早く帰りたい気持ちを抑えて
私が来たのは市内の図書館。
SHRして解散するなり、ひかりから電話が
掛かってきて何の用かと思えば近いランク戦の
あれこれで忙しいから現文の課題に使う本を
図書館で借りてこいと言われた。
学校を出た後だったから仕方なく市内の図書館に来た。
どーせ今日になって課題思い出して私を
使ったんでしょ、
なんで私はひかりにパシられる確率がこんなにも高いのだろーか。
それに、私本読むのあまり好きじゃないのに
どう選べっての。
目の前にある本がぎっしり詰まった本棚を見て
そう思う。
『バカでも分かる本〜バカでも分かる本〜』
そう1人で呟きながら、本を物色していった。
〜
あの後何冊かにしぼって、図書館に1人残って
本の内容をパラパラと簡単に確認した。
『ベタだな〜』
図書館に私だけの声が響く。
話の中にベタな恋愛要素を見つけて、
そう呟いた。
日もだいぶ暮れていて、カーテンの隙間から
入る夕日の光に照らされてついウトウトしてしまう。
気づけば手の力が抜け、パタンと本が閉じ、
夕日の光に包まれたまま眠りに落ちてしまった。
〜
「おーい、お姉さんー起きてー、」
そんな声とともに体を揺さぶられ、
顔を上げるとそこには知らないおじさんが。
「こんなとこで寝て何してるの、
もう閉めちゃうから借りるんだったら早く
決めて帰りなさい。」
多分ここの館長さんだろう。
私を起こすなりそう言ってきた。
『あ〜ごめんなさい。これ借りてすぐ帰ります
…あれ、？』
本を持って立ち上がりながらそう言った時、
肩に違和感を感じて見ると私のものではない
ブレザーが肩に掛かっていた。
『あの、』
「ん？」
『このブレザーおじさんが来たときから私の肩に掛かってましたか？』
「おー掛ってたぞ。どーしたお姉さん寝ぼけて記憶飛んじまったか？」
笑いながらそう言ってきたおじさん。
肩からブレザーを取ってよく見てみると、
灰色で胸元に見覚えのあるマークが。
『これは確か進学校の校章、』
それを見てこのブレザーの持ち主を確信した。
アイツもここに来てたってことか、
進学校の校章とブレザーからふんわり香るよく知っている匂い。
匂いまで覚えてるなんて、私も変態になったもんだ。
そう思いながら、苦笑いをしてブレザーを握りしめた。
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seola(プロフ) - 霧夜さん» そうなんですか！そう言って頂けると書く側として熱意がこもりますね〜笑更新頑張ります！ありがとうございますm(_ _)m (2019年8月6日 21時) (
レス) id: ce41eb2ed5 (このIDを非表示/違反報告)
霧夜(プロフ) - 私の昔と全く同じ展開で、つい自分に当てはめてしまうほど作品に入り込んでしまいます、、笑 更新頑張ってください！ (2019年8月6日 16時) (レス) id: 1bb3c88886 (このIDを非表示/違反報告)
seola(プロフ) - 渚 さん» ありがとうございます！更新頑張ります！ (2019年6月18日 20時) (レス) id: ce41eb2ed5 (このIDを非表示/違反報告)
seola(プロフ) - 襲さん» いつもありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！ (2019年6月18日 20時) (レス) id: ce41eb2ed5 (このIDを非表示/違反報告)
渚 - 更新頑張ってください (2019年5月20日 22時) (レス) id: cff17be18d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：seola | 作成日時：2019年3月11日 19時
