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「すごい大人みたいなこと言う」
「ははっ、大人なんだよなぁ、わたし」
呆れたように言ったAの声色と表情に、自分が知ってる彼女だと蘭は少し安心した。
というのも、合宿が一旦中止になり、場所も大阪から東京へと変わると合宿というよりも通いのレッスンのような形になったはいいが、如何せんAは周りとのコミュニケーションを自らとろうとはしなかった。
初めて自分が所属し挨拶をした日から、事務所で会ったときは気軽に声をかけてくれるし、トレーニーだけを集めて外食にもよく連れてってくれる。これは勝手な想像だけど、きっと彼女は友達が少なくて寂しがりなんだろうな。だって暇さえあれば誰かしらを連れて飯に行く。こんなこと絶対言えないけど。
…話が逸れた。だから合宿に参加すると聞いたときも当然のようにそうするだろうと思っていたのに、話しかけやすい雰囲気は全然無くて最初は驚いたのだ。
コミュ力の高いリュウキやナオト、それこそ二、三度ご飯に連れてってもらったことのあるカイリュウやセイトですら気軽に声は掛けられなかった。
「ナナちゃん、アドバイスがほしい」
けれど、それは考え過ぎかもしれないと蘭はAに求めた。しかし主語がないそれにAは蘭の目をじっと見てから、首を傾げる。
「なんの？」
「なんか…ほら、例えばナナちゃんが俺ならどうするかなって」
「えー、ないよ。何も」
「無いことないでしょ」
「なんでよ。言うことないし、アドバイスすることも無いって。ランちゃん元々自分の魅せ方はよく分かってるよ。迷ってるのは技術面じゃなくてもっと別のことじゃないの？」
「…………。」
図星を付かれて押し黙る蘭の肩をポンポンと叩く。
「大丈夫。もっと自分の気持ち信じよ」
「…ぜんっぜんアドバイスになってないけど。じゃあナナちゃんがセイトならどうする？」
「んっ？！ なんでおれ出したん？！」
それまで二人の会話に聞き耳を立てて様子を伺っていた聖人は、突然自分の名前が上がったことに反応せずに居られなかった。
そして自分の名前じゃなかったにしても、ここに居た全員が同様に反応を見せる。
Aは瞬きをして、蘭を見てにんまりと笑った。
真人がよく言う『悪い顔』は、蘭もよく知っていた。レイコ相手にAがしている所を何度か見た事があるからだ。
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れい(プロフ) - 更新ありがとうございます🥹更新通知だけで既ににやけてました、笑何気ない会話かもですけど愛溢れててこっちまであったかい気持ちになります！これ以上すれ違うことないことを願ってます〜 (3月1日 9時) (
レス) @page45 id: 7c9597bb9e (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - masayo_8さん» あっさり終わりました笑 話し合いって大事だよな〜と分かってても上手く出来ないかったりしちゃうんですけどね(^^;)書きながら自分にも言い聞かせておりました笑 いつか変装してデートにでも行くお話もかけたらいいなぁと思っております🥰笑 (1月30日 1時) (レス) id: 176341cee8 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤ(プロフ) - れいさん» 喧嘩でもないけど微妙に気まずい雰囲気…耐えられないですよねぇ〜…。共感してもらえて良かったです(*^^*)笑 ストックはそこそこあるんですがなにかと制限がかかってしまい…次はまたお時間がかかりそうなんですが、気長にお待ち頂けると幸いです( ˇωˇ ) (1月30日 1時) (レス) id: 176341cee8 (このIDを非表示/違反報告)
masayo_8(プロフ) - よかった〜🙌なんか、変装してまで会いに来る夢ちゃん、可愛すぎなんですけど〜😍やっぱり、ちゃんとお話しないとダメなんだと勉強になります🤔続きも楽しみにしてます🙌 (1月27日 22時) (レス) @page41 id: be11c96dd8 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - うわぁぁぁ、こういう空気どうして良いかわからんくなる、の気持ちがわかりすぎて感情移入しまくってしまった、、、最近更新頻度高めでめちゃ最高です！ありがとうございます！！ (1月27日 22時) (レス) @page41 id: 7c9597bb9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミヤ | 作成日時：2023年7月20日 10時
