大ちゃんは、俺のだから。-second-【ar×ym】 (ページ7)

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そして、一生懸命になってる山田を見つめる。

すると、隣から、はぁーっとため息が

聞こえてきた。

ch 「大貴がさっき、〝頑張る人ってかっこいいよな〟とか言ったからでしょ…」

知念が呆れたように、そう言う。

「…はぁっ！？」

いや、確かに言ったけど！

ありえねぇ！そんなはずがない！

あんな言葉、普通本気にしないだろ！？

そう思いながら、俺はさっきの、

棒倒しが始まる前のやりとりを思い出す。

『あー、めんどくせぇな』

kt 『こらこら、代表がなんてこと言ってるの笑』

俺の本音に、隣にいた圭人がそう言った。

ym 『おい、近すぎる』

代表の仕事をして帰ってきた俺らの間に、

割って入ってきたのは山田だった。

kt 『あ、山ちゃん！僕のこと迎えにきてくれたの！？』

圭人はキャピキャピと、山田の腕に絡みついた

ym 『うわっ。くっつくな、暑苦しい！』

…見てるこっちも暑苦しいわ。

ていうか君たち、イチャついてる暇無いよな？

次の棒倒し、二人とも出るよな？

kt 『山ちゃんってば照れちゃって。僕のこと好きって言ってくれたこと、忘れてないよ♪』

ym 『それはすぐに忘れろ！』

照れる山田をさらにいじる圭人。

圭人、山田の扱い方うまいな。

ch 『あ、いたいた。圭人と涼介、もうすぐ棒倒しだから。宏太とひかが探してたよ』

そこに、知念がやってきた。

kt 『わぁ！早く行こ、山ちゃん！目指せ優勝！』

ym 『はぁ？そんなめんどくさいこと、誰がするかよ。こんなもん適当だよ』

優勝だと意気込む圭人に対し、

山田はめんどくさそうだ。

その反応に納得がいかない様子の圭人は、

ショックを受けたような顔をしている。

kt 『何言ってるの、山ちゃん…！僕らは頑張らなきゃいけない。優勝するの！ねぇ、大ちゃん！収録は頑張らなきゃね』

突然俺に話を振ってきた圭人。

俺は暑さでぼんやりとしていた。

正直なところ、話の内容も軽く

聞き流してたんだけど。

『あーうん。頑張る人ってかっこいいよな』

とりあえず、そんな返事をしておいた。

そこからだった。

山田が異様にやる気を出したのは━━━━